7月1日と富士山と織物
↓諏訪神社に奉納された二つの耀わん
一昨日7月1日、不二の仕組み会による特別山開き神事を執り行わせていただきました。
7月1日(旧暦では6月1日)は昨日書いたように、伝統的に富士山の山開きが行われてきた日です。
しかし実は出口王仁三郎的にはちょっと違った意味がある日のようです。今日はそれについて直観したことを自らの備忘録として記しておきます。
王仁三郎の霊界物語は全81巻83冊。大正年間に72巻まで口述され、73巻から81巻の「天祥地瑞」は昭和8年から9年にかけて口述されています。
その72巻が突如(と言っていいと思います)終わるのが大正15年新暦7月1日。いったん閉じられるわけです。そしてその後「入蒙記」が書き加えられますが、それが終わるのが同年旧暦7月1日。
そして8年後の旧暦8月15日から突如として再開され、翌年の新暦8月15日にまた突如として中断します。この「8月15日」という日付の意味は言うまでもないでしょう。
王仁三郎は数字を使って予言を行うことが多かった。それも重要な数字は繰り返す傾向があります。
「8月15日」の意味は11年後の終戦によって開示されましたが、実は「7月1日」の意味は閉じられたままでした。
もちろん、その意味を一昨日の神事にこじつけるつもりはありませんが、以下に述べることを考え合わせると決して我田引水的な迷妄ではないようにも思えてきます。
「天祥地瑞」は膨大な霊界物語の中でも特に重要な内容が書かれていると言われています。王仁三郎自身の口述も、それ以前とは違い非常に緊張をはらんだものだったようです。
その内容については、私は今読み解き中なので、細かいことを語れませんけれども、とりあえずその冒頭部分に非常に興味深いことが書かれています。
ぜひ、こちらの「総説」をざっとお読み下さい。
ここには「富士山」と「織物」が登場しています。この歌は印象的ですね。
綾機の緯糸こそは苦しけれ
一つ通せば三度たび打たれつ
実はこの歌、フジファブリック関係で知り合ったある方に最近教えてもらったばかりでした。その方は今織物の勉強をされており、人間国宝の染織家志村ふくみさんのご指導を受けていらっしゃいます。そして、「志村さんのエッセイに王仁三郎の歌が出てましたよ」と私に教えてくれたのです(考えてみると、フジファブリック、志村、富士山、織物という符合は偶然とは思えませんね)。
私は、この歌どこかで見たなとは思いましたが、勉強不足のため「天祥地瑞」の冒頭部分に出ているとは夢にも思いませんでした。
経糸は出口なお、緯糸は王仁三郎だと言われています。王仁三郎は三度弾圧されるという予言でしょう。第二次大本事件が起きたのは昭和10年。三度目はおそらく戦後歴史の闇に葬られることを言ったのでしょう(もちろん大本内部の分裂抗争を指すともとれます)。
この歌のあとに出てくる「富士文庫」ですが、これが実は「宮下文書(富士古文献)」です。一昨日昭恵さんらをお連れした明見(あすみ)に残る古史古伝(超古代文書)です。
「天祥地瑞」で語られる、造化三神以前の「天の世七代」の神々の名前は、宮下文書にしか出てきません。遠く富士と京都が不思議な霊脈でつながっているのです。それについては以前こちらに書きました。
写真は綾部の大本最高聖地本宮山に祀られている富士吉田の明見から運ばれた霊石です。築かれた小山は「月山不二」と言います。しかし、王仁三郎自身は一度も富士山を訪れなかった…いろいろ不思議ですよねえ。
話を戻しますと…つまり、「7月1日」で閉じた物語は「8月15日」に富士山を舞台に再び開いたわけです。これは王仁三郎得意の陰陽逆転システムを応用すれば、8月15日に閉じた裏物語が7月1日に再び開くとも解釈できます。
もちろんこれは私の勝手な解釈ではありますが、実はここに書けない別の根拠もあります。いずれ、それが明らかにされる日も来ると思います。
昭恵さんからメッセージをいただきました。「益々突き進みましょう!」と。
中二病と言われようと年中病と言われようと地球のために突き進むしかないですね。叩かれることによって織り上げていくのです。皆様の御協力をお願い致します。
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