5弦フレットレス・ベース (アンティーク・ノエル)
中3の娘がウチで使っていた中古ベースが壊れました。電子回路がいかれて音が出なくなったのです。分解して修理しようと思ったのですが、もともと全体にもガタが来ていたので新しく買い替えることにしました。
その中古ベースは入学祝いに2万円で買ったもの。どうせ買うなら少しだけグレードアップしようということで、今度は3万3千円の新品にしました(笑)。
それも「5弦フレットレス」です!
そして、これが予想をはるかに上回る「使える楽器」でした。
たしかにいろいろなレビューでけっこう絶賛されてましたから、それなりの期待をしていましたが、ここまでしっかりした製品だとは。
「5弦フレットレス」にしたのは、娘はもちろん私もそれを弾きたかったからです。
「5弦」の魅力はもちろん加えられた5弦目、すなわちB線です。これによって頻繁に欲しくなるB、C、Dなどをブ~ンと鳴らすことができる。
最近のベーシストは5弦や6弦を使うことが多いですね。最低音がEというのはなあ、欲求不満になるんですよねえ。
私もコントラバスの最低弦はDにチューニングしています。クラシックでも低いDがほしい瞬間が多いのです。
そして「フレットレス」。フレットはないに越したことはない。和音を奏するギターならまだしも、ベースにはいらない…娘も父親に似たのか、だんだんフレットが邪魔に感じられるようになってきたみたいなのです。
娘は今まではずっとフレットのあるベースを弾いてきましたが、今回ウチのベースが壊れてしまったために、しかたなく私の持っているヤイリのフレットレス・ベースギターを引っ張り出してきて練習をしていました。
私は「フレットレスは難しいぞ〜」と内心思っていたんですけどね。意外や意外、娘は全く普通に弾いているどころか、「こっちの方が弾きやすい」とか言っている。うわぁ、完全に負けた(苦笑)。
いずれ娘はウッドベースも弾かねばならないし、ここでフレットレスを弾く「頭」を鍛えておいたほうがいいし、表現の幅を広げるにもいい機会なので、今回は思い切って「フレットレス」にしたわけです。
まあ、しかし、やっぱり親に似るのかなあ。私、とにかく「フレット」が苦手なんです。フレットに限らず鍵盤もだめ。つまり、デジタル化された「音階(音の階段)」というのが苦手なのです。
そのため、ヴァイオリンや三味線、そしてマトリョミン(テルミン)、さらに最近では八雲琴など、とにかく連続的に音程が変化する(すなわち「音階」がない)楽器ばかり弾いてきました。
家内も楽譜が読めないけれど歌は歌えるという人ですし、そういう原始的なDNAが流れているのでしょうね。娘もとうとうそういう世界に戻ってくるようです。
あとは、娘、やっぱりジャコ・パストリアスへの憧れがあるんですよね。分かるなあ、それも。
実際、フレットレスだとジャコっぽい、粒立ちのはっきりした音が出せますし、ヴィブラートなどの表現の幅も広がります。
娘、さっそく得意のChickenを楽しそうに弾いておりました。気持ちよさそう。
で、この格安の楽器、音もいいのです。これなら全然問題なく本番でも使えますよ。
そして、無垢の木材によるナチュラルな風合いとデザインが予想以上に良い。かっこいい。ニスも塗ってないので、好みでワックスをかけたり、ニスを塗ったり、あるいは無垢のまま使って手垢で汚したり、いろいろ楽しめますね。
ちょっと驚きのクオリティーの高さ。もし「5弦フレットレス」を弾いてみたいという方がいらしたら、ぜひ選択肢の一つにしてみてください。おススメです!
アンティークノエル エレクトリックベース フレットレス5弦ベース ANTIQUE NOEL
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