ヴィヴァルディ 『4本のヴァイオリンとチェロの為の協奏曲 作品3の10』
このたび中学の弦楽合奏部でこの曲の第1楽章に挑戦することにしました。初心者ばかりのバンドとしてはかなり無謀な挑戦です。
しかし、面白いもので中学生というのはハードルが高ければ高いほど燃えるし努力するんですよね。まだ自分の限界を知りませんから(笑)。
で、最初に聴かせた(見せた)のがこれ。イル・ジャルディーノ・アルモニコの演奏です。生徒たちは「カッコイイ!」と大興奮。
私が古楽器をやっている関係で、ウチの生徒たちは古楽器とモダン楽器の演奏をあまり区別しません。これはいいことですね。
私の世代は二項対立的にとらえていましたから(お互い相容れなかった)。
たとえばこの団体なんかも、そんな対立をいとも簡単に解決(凌駕?)してますよね。ある意味楽器がメチャクチャです(笑)。
完全な古楽器を演奏している人もいますし、(私のヴィオラのように)モダン楽器にただガット弦を張っただけの人もいます。
面白いのはコントラバスの人ですね。もろモダンのコントラバスになんちゃってフレットを巻いてヴィオローネ風にしています(笑)。もうなんでもあり。イタリアって感じですねえ。
昔は私も変なこだわりがあって、こういうのを「間違っている!」と思っていたこともありましたが、考えてみると自分は現代人だし日本人だし、もうその時点でかなりいい加減であるということに気づいてからは、あまり気にしなくなりました(笑)。
古楽スピリットは道具の問題ではなく、やっぱり魂の問題なのだと思います。おととい、ジャズフェスタの記事で「アンサンブル」について偉そうなことを書きましたが、まさにそういう生きたアンサンブルをしようというのが、古楽スピリットだと思うんですね。
近代化、社会化する前の共同体のあり方。
この団体の演奏もそういう感じじゃないですか。自由に自主的に音楽を作っている感じがする(まあ好き嫌いはあると思いますが)。
動画をいろいろ見ていたらこんなのがありました。ジャルディーノとは対照的ですね。でも、これはこれでいいなあ。なんか懐かしい。すごい4人ですな。
今まで何度もいろいろなパートで演奏してきましたけれども、今回初めてスコアを見ながら全体の指導をすることになりました。
いやはや、すごい曲ですね。よくできてます。当時としてはかなり斬新な作りですね。バロック的とも言い難い。バッハが衝撃を受けて編曲するはずです。
楽譜を見ながら聴くのはどうでしょう。ウォルター(ウェンディー)・カーロス風のシンセサイザー演奏でどうぞ。
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