『今こそ原子力推進に舵を切れ』 (WEDGEセレクション)
いきなり何なのか…ですよね。いや、これ半年も前に読んでいたのですが、なんとなく紹介するタイミングを逸していまして。
というか、私の周りにも原発反対派の方々がたくさんいまして、私のような「非原発反対派」(推進派でもない)にとっては、けっこう厳しい環境というか、まあ自分の社会的立場もありますからね、あんまり声高にこういう本をおススメしにくかったと。つまり意気地なし(笑)。
今日たまたま、教え子から電話が来てですね、彼女、このたび日本を代表する大企業に就職が決まったんですけど、どの部署に配属希望を出したらいいか、何かアドバイスをとのこと。
「原発」部門はやめといた方がいいよねえ、と言うので、何を言っているのか、今こそ原発でしょ!と言ったんですよ。で、この本、100円だから読めと。
いちおう確認しておきますが、私の「原発」に関する立場はこちらに書いたように、バカボンのパパみたいに「反対の賛成」です。
ですから、この本の内容に関しても、完全に賛成の部分と、完全に反対の部分とがあります。
化石燃料や再生可能エネルギー(意味不明なネーミングですね)について大いに懐疑的な面に関しては、この本の内容に賛成します。
しかし、一方で「原発」が「核分裂炉発電」に限られているところに関しては承服しかねます。
つまり、教え子にも、そういう意味での「原発の未来」を託そうと思ってアドバイスしたんです。
実は最近、私のこうした「原発論」に賛同してくれる方が増えましてね、今のところ、研究者と政治家の方々にはけっこう味方がいるんです。あとは、実業界だなと思っていたので、その教え子にそっちのラインを期待しようと、そういうわけです。
まあ、いずれにせよ、こういう本は、反対派の方にこそ読んでいただきたいですね。そして、一つ一つしっかり論破してほしい。感情的、感傷的になるのではなく論理的にですね。
人によっては、いや、ほとんどの反対派が、ここに書かれている「事実」すら知らないでしょう。知った上で、大いに反対を叫び、現実的な対案を提示してもらいたいですね。
どうも世の中の反対派が盛り上がらないのは、そこんとこに問題があるように思えてなりません。もっと、しっかり頑張ってほしい。
なにしろ、私の周りでも、原発反対に飽きたら、今度は秘密保護法反対、続いて集団的自衛権容認反対、そしてなぜか今はワールドカップに燃えているという人もいますから(笑)。
賛成派も反対派も、そして私のような変わり者の皆さんも、(100円ですから)ぜひぜひ読んでみて下さいまし。
Amazon 今こそ原子力推進に舵を切れ
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