自他不二の法悦
先ほど、向嶽寺より帰ってまいりました。
中学2年生の「接心」という宿泊座禅研修です。向嶽寺さんをお借りしての接心も今年で4年目となりました。
臨済宗向嶽寺派大本山塩山向嶽寺は、非常に厳しい僧堂(修行道場)であります。そこには今はなくなりつつある本物の修行の空気が残っています。
今年は自分にとっても非常に意義深い研修となりました。
国の名勝にも指定されている素晴らしいお庭の空気を吸いながらの座禅の気持ちよさは、今さら言うまでもありません。
今年はいろいろ期するところがありまして、思い切って管長猊下に「ちょっとお話を…」とお声掛けさせていただき、(ちょっとどころか)たっぷり2時間以上にわたって問答をさせていただきました。
いや、問答と言っても、こちらの質問にお答えいただくという形ですので、禅問答ではありませんよ。
いやいや、結果として「不二」についての深い深いお話をいただきましたから、これもまあ禅問答の一つと言えるのかもしれません。
その一つ一つの内容をここに書くのは難しい。なるほど禅問答とは、それ自体が体験そのものであり、言葉や理屈ではなく、まさに「行い」「修行」であるのだなと思いました。
畏れ多くも、私は私の野狐禅の成果を遠慮せず猊下に投げかけていったのですが、猊下はその一つ一つをしっかり噛みしめるようにお聞きになり、そして、それを否定するのではなく、もっと高い次元で深めてくださりました。
本当に得難い時間を体験させていただきました。ありがとうございます。
「自他不二(ふに)」を理屈で分かりかけている私と、実際に体験し、それを悦びとして知っている、いや行なっている老師とは、あまりに次元が違いますが、しかし、言葉の力によって歩み寄っていただけたことに感激です。
おかげさまで、私の信じて生きる道がまたはっきりいたしました。
その後、すっかり顔見知りになった最ベテランの(と言っても若いのですが)雲水さんとも話しましたが、そうして体感、体験したことをいかに体現し、利他の「行い」にするかということが問題です。
私はさっそく行おうと思います。
管長さまの法話にもこうありました。
「知っていることと行うこととは全く違う」
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