年中病?
今日は「保護者の勉強会」がありました。ウチの中学では夜に保護者に集まってもらい、それぞれの学年でテーマを決めてお勉強をいたします。
テーマはPTAさんの方で決めまして、教員や外部の方が講師を務めるという形でおよそ90分の講義を行います。自由参加ですが、けっこうな数の保護者が学びに(遊びに?)いらっしゃいます。
毎年この時期、2年生の保護者に対しては「中二病学概論」と称してワタクシがお話をいたします。
中二病(厨二病)の病態(?)と原因、そしてその功罪(特に素晴らしさ)について、中二病歴35年を誇るワタクシが講義するわけですから、まあけっこう深面白い内容であると思います(笑)。
さて、そんな中、今日は「年中病」という言葉を使いました。
「中年病」じゃないですよ(笑)。また、「年中(ねんじゅう)」病気ということでもありません。
「年少」「年中」「年長」の「年中」です。すなわち「年中さん病」ということです。
そう、私は中二病をこじらせたと思っていたんですが、最近カミさんと話していて、いやもっと前に罹患してそのままなのではないかと。それはいつかというと「年中さん」。
実際には私は「年少」「年長」の2年保育時代に育ったので「年中」は体験していませんが、まあ年齢的には4歳とかそのくらいの感じ。
その頃、私はまさにウルトラセブンにはまっていました(ちょうど本放送があった)。そして、今でも大好きです。
そう、実は今日保護者の皆さんに「ナイショですけど」と言ってカミングアウトしたのですが、ワタクシ、今でも「自分は地球を救うためにやってきた宇宙人」だと思っているんです(あっ!言っちゃったw)。
これ、50歳近い教頭先生としてはかなりヤバイですよね(笑)。そして、ナイショと言いながら、こうして発信してしまっている(最終回じゃないんだから!)。
この前、偶然「こどもこそミライ」という映画を観る機会がありました。
そこで山梨県にあるある「ようちえん」が紹介されていたのですが、その代表の方が「子どもたちが地球を救おうと思っている」というようなことをおっしゃっていました。これって、幼稚園児(特に男の子)だったら当然のことですよね。テレビでかっこいいヒーローを見て憧れていますから。
ところが、小学生くらいになるとその熱も冷めてくる。そして中学、高校、社会人になるに従って、あの頃の純粋な情熱はどこかに行ってしまう。そんな子どもじみた妄想は実生活に役立たないと思ってしまう。
そんなこと人前で口走ったら、馬鹿にされるか怖がられてしまう(笑)。ですよね?
しかし、よく中二病の話の中でも言うとおり、ずっと諦めずに馬鹿みたいに思い続けていると、どんどんライバルが減ってくるので、案外実現することがあるんですよ。
年中の頃には、地球を救うヒーローがたくさんいて(ほとんど全員)なかなか自分が活躍する機会がないのだけれども、50歳になっていまだにそういうふうに言っている、あるいは行動している人はほとんどいないものです。
だからチャンスだと、私は思っているのです。
4歳の頃、私は宇宙から電波のようなものを受信して、それを謎の文字にして記録していました。あの頃はその意味がよく分かっていたのですが、今ではその文字すらも思い出せませんし、たとえそれが実家の押入れの奥から出てきても解読できないに違いありません。
しかし、正直気持ちは全く変わっていないのです。それこそ馬鹿にしたり、あきれたり、危険人物だと思っていただいてけっこうですよ。気にしませんから(笑)。
まあ、今日の話というのは、私たち大人ももう一度そういう「夢」を持って生きてもいいのではないか、そういう姿を子どもたちに見せるのもいいのではないかと、そういう結論になりました。
少なくともウチの夫婦はかなりの中二病、いや年中病であります。子どもの方が現実をしっかり見ているかもしれません。でも、しょうがないですね。これは無理にそうしているわけではありません。脱落していくライバルたちを尻目にやれることをやっていくだけです。
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