タヒ体遺棄
いきなり変なタイトルですね。文字化けではありませんよ。
初めてニュースでこの文字列を見たので、思わず感動してキャプっておきました。
「タヒ」は「死」のネットスラングだと思っていたら、もはやスラングではないのですね。だってニュースで使われているんだもの。
上の画像を見てお分かりのとおり、「死体遺棄」が「タヒ体遺棄」になっています。どうすると、ネットのニュースのテキストがこうなるんでしょうね。印刷したものをOCRで読み取ったわけではないでしょうに。
ということは、やはり意図的に、あえて「タヒ」としたということですか?
ご存知ない方のためにいちおう説明しておきますと、ネットの掲示板などで「死ね」と書くと犯罪になってしまうので、検索にひっかからないように似た字形になる「タヒね」や「タヒね」を使ったのです。
ちなみに、そこから派生して「タヒる」は「死ぬ」を表すようになりました。「ダブる」とか「サボる」とか「事故る」と同じ理論での動詞化ですね。何かに「る」をつければ即動詞の完成。
なんだかワケのわからん文化だなと思うのは早計でして、「死ぬ」という言葉はずっとずっと昔から忌み言葉とされてきました。その代替となる言葉を模索してきたのです。
「亡くなる」とか「逝く」なんていうのもそうです。偉い方に対しては、「崩御する」とか「お隠れになる」とか「神去る」とか、あるいは「入滅」とか、いくらでも挙げることができますよね。
「タヒ」もその延長線上になくはない。あるいは漢字を分解して表現するということでは、「女」を「くのいち」と言ったりするのにも似ていなくもない。
まあ、それはそうとしても、なぜにニュースで「タヒ」が使われたのでしょうか。もしかして見つけられるかどうかのゲーム?間違い探しとか(笑)。
それも「タヒ体遺棄」という使い方は非常に斬新であります。もしかして世界初かもしれませんね…と思って検索したら何件かありますね。それから今回の記事も(笑)。
う〜ん、それにしてもなあ、なんでこうなっちゃったのかを知りたい。知りたい。知りたい。
誰か教えてください!
というか、この事件恐ろしいですね。この文章も冷静に考えるとかなり怖い状況です。
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