金太郎温泉 カルナの館(富山県魚津市)
飛騨市を抜けた私たちは、そのままとりあえず富山県へ北上。お昼に飛騨牛を食べておなかいっぱいになった女子たちは車中でスヤスヤ。
片道300キロほどの車の旅ですが、いつも秋田へ行っている私たちにとっては、半分以下の距離と時間ですから全然問題なし。どこでも寝れる(笑)。
だいたいこの旅、宿もとっていません。というか、どこかホテルでも泊まるか?と提案したら、娘たちが大反対。「絶対車で寝る!」と。
いったいどんな教育してるのでしょうね(笑)。ちなみにご存知の方も多いと思いますが、ウチの車はスズキのエブリイです。すなわち軽の貨物車。
いや、これが実にいいのですよ。もともと私も車中泊が大好きでして、自分一人用にいろいろ車中泊セットを常備しています。
中でも売り(?)は、ソーラー発電システムでしょう。いや、今回いろいろなところで同様のシステム、すなわち車の屋根にソーラーパネルを積んだ車を何台も見かけました。みな、車中泊マニアの方々でしょう。
家族4人で車中泊するのは実は今回が初めてです。はたして快適に熟睡できるのか。
と、その前に、お風呂と夕食をどうにかしなければ。なんとなく海の見えるところがいいのではないかということになりまして、魚津市に行くことにしました。
魚津市の日帰り温泉と言えば、富山の方にはおなじみでしょう「金太郎温泉」であります。
私の生まれた1964年、つまり50年前の東京オリンピックの年に源泉が掘削され、翌年、五輪の選手村本部を移築して温泉宿を始めたのが、この「金太郎温泉」だそうです。
今回、その選手村本部がどの建物なのか確認し忘れたので、次回行った時にはぜひと思います。
実は今回の旅には「東京オリンピック」に関わるある秘密コンセプトがあったので、この偶然にはビックリいたしました。
そういえば、来年春には北陸新幹線か開通しますね。東京まで2時間。
50年前、金太郎温泉で、遠く東京で開かれた五輪に思いを馳せた富山の人たちにとって、まさに夢のようなことが実現するわけです。
東海道新幹線開通からも半世紀。ある意味遅れをとっていた北陸の観光も大きく変わるでしょうね。
私も東京五輪チルドレンの端くれとして、いろいろと感慨にふけりながらお湯につかりました。
いやあ、それにしてもこの「金太郎温泉」、なかなかいい味出してますねえ。
まさに日本の田舎を象徴するような雰囲気。もちろん褒め言葉です。
まずデカイ。とにかく「大きいことはいいことだ」的な雰囲気。そして、これも昭和の息吹を感じさせる、デカくて派手な「石」たち。そう、かつて田舎の金持ちの家には必ずあった意味の分からない「銘石・奇石」の数々(笑)。それらがこれでもかというくらい並んでいます。
味ということでは、実際のお湯の味もなかなかオツです。街中の日帰り温泉にしては硫黄臭もけっこう強い方だと思いましたが、塩味もかなり強め。なんでも、食塩泉と硫黄泉が混合しているのは全国的にも珍しいのだとか(よく分かりませんが)。
まあ、とにかく立山連峰を含む北アルプスは、昨日も書いたように、非常に活発な火山帯であることが分かりますね。
それにしても、「金太郎温泉」という名称や、日帰り温泉施設の名称「カルナの館」も、そのネーミング自体が「田舎の金持ち」的な派手さを持っており、なんとも味わい深いですなあ。
お風呂に入ったのちは、お休み処で食事。私は当然お酒をいただきました。若鶴の吟醸生酒、びっくりするほどの甘口。それが、ホタルイカの沖漬けとマッチしていて良かったなあ。
というわけで、たっぷり旅情につかった私たちは、その後魚津港に移動。港で車中泊することといたしまた。
う〜む、「貧乏旅最高!」(ウチの家族では、こういう旅を「貧乏旅」と呼んでいます)。
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