吟醸 蓬莱 伝統辛口 (渡辺酒造店)
さて、安房峠をくぐった私たちは、雨の中岐阜県高山市へ向かいました。
高山には特に用事はなかったのですが、それこそなんとなく思いつきで立ち寄ることにしました。ちょうどお昼の時間だし、高山ラーメンでも食べようかと。
しかし、案の定、街の中は観光客でごった返しており、どの飲食店にも長蛇の列。だいいち駐車場がどこもいっぱい。
というわけで、少し離れた所まで移動してお昼をとろうということになりました。
しかし、せっかく高山に来たので、聖地位山でも拝んでいこうかと思いましたが、雨もけっこう激しく降っていて、遠くから望むこともできなさそうでしたこれも断念。
代わりになんて書くと怒られそうですが、位山にも縁の深い、そしてワタクシとも因縁の深い(ずいぶん熱心に誘われました。それもいきなり幹部待遇で…笑)某新興宗教団体の世界総本部の周りをグルっと巡ってきました。
まあ、あれはあれでいいんじゃないでしょうか。特に感じるモノなし。
その後、国道41号線を北上。道の駅アルプ飛騨古川で休憩&食事をとりました。
飛騨古川と言えば、日本酒マニアなら知る人ぞ知る、渡辺酒造店がある街ですね。
飛騨のお土産屋さんに行くと、必ず売ってますよね「蓬莱」。特に「蓬莱吟醸」はかの福山雅治さんお好みのお酒という宣伝がされています。
その話の真偽はともかくとして、この酒は一度は呑まねば。
これは偶然なのか必然なのか、お店のBGMが「桜坂」に(笑)。そのタイミングを見計らったわけではありませんが、私も小瓶を購入いたしました。
富士山に帰ってさっそく呑んでみましたが、たしかにこれは旨い。上品な吟醸香と、辛口ながらほのかな甘さの残る飲みくちがなんともオシャレ。たしかに飛騨の荒々しい縄文的な味わいというよりは、福山雅治の弥生的なスマートさであります(笑)。
いやいや、福山さんはああ見えてエロトーク得意だったりして、けっこう縄文的な豪放さを持ち備えていますからね。そんなギャップというか、深みというか、そんなモノを予感させる味であります。
とりあえず表面的な軽いおいしさから入って、あとはドロドロはまっていくというか(笑)。
これは一升瓶で買って常備しておいて損はないお酒ですね。お値段もお手頃だし。いろいろな料理に合いそうですし、お客様も満足してくださりそう。
ちなみに、上の写真にありますように、渡辺酒造店の「渡辺」は、家紋「三つ星に一文字」の渡辺氏ですね。すなわち嵯峨天皇を出自とする名門、摂津の渡邊であると思われます。
富士北麓、特に富士吉田市にはこの一門の渡辺さんが大量に住み着いており、私が教えたある女子クラスなんか、40人中14人が渡辺姓でした。もう下の名前で呼ぶしかないという。ちなみにそのクラスの担任の先生も渡辺でしたな、たしか。
摂津の渡辺氏は、もともと「ワタの部」、すなわち海人であります。ある時代には三つ星を掲げた渡辺氏が海賊として活躍し、また商船を操って全国を行脚しました。
その末裔が全国各地にいるわけですね。この飛騨の渡辺氏も流れ流れてやってきたのでしょう。
いろいろな歴史に思いを馳せながら、ほんの一瞬、福山雅治になりきっていたワタクシでありました。
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