岡田美術館
熱海の帰りに箱根の岡田美術館に寄ってきました。もちろんお目当ては歌麿の「深川の雪」。
「深川の雪」と岡田美術館については、先月こちらに書きましたので御覧ください。
いやはや、もう言葉が出ません。もちろん「深川の雪」の素晴らしさに圧倒されたというのもあるのですが、それに匹敵する、いやそれ以上に他の収蔵品のすさまじさにぶっ飛ばされました。
前の記事では、金持ち、パトロンについてなんとなく軽く書いちゃいましたが、それどころではありませんでした。
いったいどこでどうやっていくら払って収集したのでしょうか、この岡田コレクション。
MOAの岡田さんもすごいけれど、いや、こっちの方がすごいかも。
正直、2800円の入館料は「高い!」と思いましたし、入館時の空港のような所持品検査や各階の鉄の扉に、なんだか異様に厳重だなあ…とちょっと興ざめムードでしたが、展示物を見ているうちに、それが当然だと思えてきました。
それほどすさまじい、日本の、いや世界の宝が大量に収蔵されているのです。総額いくらとか、もうそういう次元では語れないほどでした。卑近な言い方をするなら、美術の教科書の実物がそこにあるという感じ。
ちょっと思い出すだけでも、歌麿、若冲、探幽、北斎、広重、応挙、宗達、蘆雪、大観…錚々たる画家の代表作がどどどどと。
今日はカミさんと娘たちを隣のユネッサンに置いて私だけの入館でしたので、あまり時間がありませんでした。
これはちゃんと観ると丸一日かかりますね。
というか、じっくり観たら当てられちゃいますね。あまりにオールスターのベストアルバムなので(笑)。数日に分けて、そう、フロアごと5日くらいかけて回るのがちょうどいいのではないでしょうか。間に超B級なユネッサンをはさんで(笑)。
「深川の雪」は6月いっぱいの公開です。これはぜひぜひ観ていただきたい。大作のどの部分を観ても全てが素晴らしい。素晴らしいという言い方しかできないのが悔しいくらい素晴らしい。
私は画中画の「富士山」が気になりましたね。三峰型の富士です。すなわち甲斐国から見た聖山としての富士。
すなわち、あれは河口湖越しの富士山なのか。ちょっと調べてみたいと思います。
「深川の雪」にこめられた暗号とは。
新しいテーマが生まれました。
追伸 北斎春画もすごすぎました。
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