マスクを脱いだ!…から24年
昨日はジャンボ鶴田さんの命日でした。あれから13年。偉大なレスラーであり人間でした。
そして、今日は、そんな鶴田さんという大きな壁を乗り越え、ある意味ではその偉大なる大先輩を凌ぐレスラーとしてリングに散った三沢光晴さんにとっても記念すべき日であります。
そう、2代目タイガーマスクから「三沢光晴」になった日、すなわちマスクを脱ぎ捨てたあの試合から24年。
こうして私の人生を支えてきたくれた偉大なるレスラーたちが今この世にいないことを思うと、はたして自分は命がけで何かをなそうとして生きているのか自問せずにはいられなくなります。
鶴田さんは享年49。今の私と同い年。そして、三沢さんは46歳。いったい自分は毎日何をして過ごしているのだろう…。
今日は、三沢さんが三沢さんになった日を記念して、いくつかの動画を見てみましょう。
まずは、そのマスクを脱いだ日がプロレス初観戦だったという方が作った思い入れたっぷりの動画。なかなかよくまとまっています。危険な角度の技の連続に、なんか涙が出てきますね。
プロレスにとってのマスクというのは、実に深い深い意味があります。もちろんここでその全てを語り尽くすことはできませんが、まあ今どきマスクという古典的物語世界がまかり通るのはプロレスくらいのものでしょう。
マスク(仮面・覆面)には匿名性や変身性があるのはもちろん、チラ見せ性もありますし、ユーモア性もあります。いわば宗教的なアイテムとして発達してきたものです。
そう考えると、宗教が弱体化した現代において、マスクが生き続ける、純然たる祭祀空間が残るプロレスというのは、実に重要な存在であることがわかりますね。
まあ、プロレスも、以前に比べるとそうした宗教性が薄れ、マスクマンは減り、また実名レスラーが多くなってしまいましたが。
さて、タイガーマスクというマスクを脱いで、三沢光晴という実名レスラーになった三沢光晴は、その後、上の動画にあるように、三沢光晴という神になっていきます。すなわち、生身の顔や表情や言葉をもってプロレスを体現していく中で、実は「三沢光晴」というマスクマンになっていったわけです。
これはこの時代の四天王や三銃士にも言えることですね。そうして、前世代の神格化されたレスラーたちを乗り越えようとしていったわけです。
そして、そこには、生身の事実を売りとする総合格闘技との混同という大きなリスクが伴ってきたわけです。
つまり、世間の方が、彼らの「生身のマスク」を感じ取ることができなくなった、現代社会が宗教性を受け入れる余裕がなくなったということですね。最近はまた少し時代が戻りつつあるようにも感じますが。
さて、最後に、あえて神格化される前の、生身の人間三沢光晴の言葉を聞いてみましょう。
マスクを脱いだ直後の時期のインタビューだそうです。
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