落語「猫の皿」
大雪以来、ウチに居候している元ノラ猫のシローさんが人気です(笑)。
シローさん、ノラ時代に相当ケンカっぱやかったのか、満身創痍です。病気ももらっていてけっこう大変なはずですが、全然そんなこと気にせず、とにかく天真爛漫、楽天的でファンキーな生活を送っています。
なんか見習わなきゃなあと思いますよ。
ところで、病気やケガが治るようにと思ってですね、シローさんにウチの家宝の茶碗で水飲ませたりしてます。猫に小判ならぬ、猫にお宝であります(笑)。今日はそんな「噺」をお聴きいただきます。
ウチの家族はいわゆる猫キチですから、猫ならなんでも何しても可愛いのですが、嫌いな人にとっては、まあいろいろ気に障ることばかりでしょうね。それも理解します。
本当は猫が嫌いな人が好きなフリをするという面白さも味わえる、古典落語の「猫の皿」。オチももちろん面白いのですが、そんなプロセスもなかなか味わい深い。猫好き&猫嫌いにとっては「たまらない」描写の連続です(笑)。
今日は四人の咄家による「猫の皿」をお聴きいただきましょう。ジャズのスタンダードを演奏するがごとく、それぞれに変化するディテールが実に面白い。
まずは五代目古今亭志ん生から…と思ったけれども、ここはあえて三代目古今亭志ん朝から。とにかく聴いてみてくださいませ。面白いですよ。
いやあ、いいリズムでしたねえ。リズムに乗って乗りすぎたところでストンと落とされる快感(笑)。
で、ここで師匠の三代目古今亭志ん生。全く違うアレンジです。いや、本はほとんど同じと言えますが、よく聴くと無駄がない。しかし、独特の間のおかげで時間はたっぷりかかっていますね。
続いて十代目柳家小三治。マクラも含めてシンプルです。奇をてらわずやりすぎずの王道ですね。筋は前二者とはちょっと違っていますね。
最後は、かなり思い切った翻案になっている立川志の輔。立川流らしく現代風に、またスタイリッシュに演じられています。
やりすぎと感じる人もいたことでしょう。ま、これが立川流ということで。これはこれで楽しいですね。
私も自己流でやってみようかな(笑)。コント部で勉強のために落語もやってみようかと思っております。
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