羽生結弦とニギハヤヒ
ちょっと日付に矛盾がありますが…羽生選手金メダルおめでとう!
山梨県はフジテレビ系列がないので、なんと世紀の瞬間をリアルタイムで観ることができませんでした(笑)。東京の隣の県なのにね。
さて、今日も昨日と同様、「授業中の雑談」風に思いついたことを。
「ゆづる」と言えば「弓弦羽神社」だよな、と思っていたら、やっぱり結弦くん参拝していたんですね。ネットに出てました。
弓弦羽神社は熊野系の神社です。祭神は伊弉冉(イザナミ)尊・事解之男(コトサカノヲ)命・速玉之男(ハヤタマノヲ)命。
黄泉平坂でのイザナミとイザナギの別れのシーン、イザナギが決別を告げ、その証として唾を吐いたところ、その唾からハヤタマノヲが生まれ、それを掃き払ったところにコトサカノヲが生まれました。
事解男命は謎の多い神様とされていますが、私の「モノ・コト論」からすると、実に興味深い神様ですね。
漢字から分かるように、コトサカというのは「事」を「解く」ということですね。ワタクシ流に言うと、「コト」は言語に象徴されるように、思念の中で固定化されたことを示します。その前の無意識、不随意の段階が「モノ」なのですね。
ですから、イザナギとイザナミが夫婦であるということは、まさに「コト」であります。お互いが意識しあってペアとなり、国生みをした、その時初めて二神は「ミコト」と呼ばれるようになり、また、その時「大事忍男神(オホコトオシヲ)」が生まれます。
その「事」が解かれる、すなわち「離婚」の成立が「事解」なわけです。そして結果として「モノ」に戻る。
「コトサカ=モノ」を示すように、事解男命は大物主、饒速日と同じ神だという説があります。面白いですよね。
饒速日(ニギハヤヒ)と言えば、物部氏の祖神とされる縄文系、「和(にぎ)」系の神様です。
ニギハヤヒは天の磐船というまるでUFOのような乗り物に乗って、天からやってきたとされています。
ここで妄想されるのは、羽生結弦くんはニギハヤヒの分霊であって、まるで宇宙からやってきたUFOのごとく飛んでクルクル回ると(笑)。
どうも私はこういうふうに時空を超えていろいろ妄想するのが好きなんですよね。それで一人納得するという…。
あえて言ってしまうなら、「コト(自己性・随意)」にこだわるのは弥生系、つまり半島系の神様や人々です。それに対して、縄文系は「モノ(他者性・不随意)」に任せるところがある。
たしかに結弦くんの性格というのは、なんとも「和」な感じがしますよね。あの謙虚さや利己心のなさは、けっこう縄文っぽかったりします。
案外、彼にはニギハヤヒがついているのかもしれませんよ。ま、こんなふうにオリンピックを観ている人もいないと思いますが(笑)。
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