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2014.01.10

美空ひばりの『ワインレッドの心』

 ょっと忙しいので、YouTubeネタです。
 これは好きとか嫌いとか抜きにして、歌い手のテクニックというか、スピリットのすごさに驚嘆してほしいと思います。
 もちろん玉置浩二さんの「ワインレッドの心」がベストなのは分かりますよ。
 でも、この曲ってカラオケで歌うと分かると思いますが、自分のものにして歌うのは難しいんですよ(私は歌いませんが)。
 井上陽水さんや、研ナオコさんや、布施明さん、坂本冬美さんのカバーもなかなかいいですよね。しかし、けっこう皆さん苦労している感じがする。
 繰り返しますが、シンプルな名曲だからこそ、自分のものにして歌うのは難しい。玉置さんのものまねをする方がずっと楽でしょう。
 そういう意味でこの美空ひばりのすごさは、やっぱり彼女の独特のリズム感だと思います。どのジャンルを歌っても、とにかく私たちとは違って、ものすごく大きな拍で音楽を感じている。その中にまた、中くらい、そして細かい拍も存在しているんですよね。
 それから、これは一般のプロ(?)との決定的な違いですけれども、音楽が未来から来ているのが分かるんですよね。彼女はそういう意味では受信機であり発信機であるような気がする。
 こう歌ってやろうとか考えるのではなくて、向こうから来るのをちゃんと受け止めているんですよね。ある意味、無我の境地。ワタクシがない。依代になっている。
 まあ、だからこそ「神」なのでしょうね。
 そして、人間の私たちとしては「好き嫌い」が生まれる。それはしかたありませんね。しかし、こちらもワタクシを捨て去ると、もう文句なくひれ伏すしかなくなります。
 このリズム感、ファルセット、日本語の発音…もうこういう人は当分出ないでしょうね。

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