スプレー式タイヤチェーン『タイヤグリップ』
Tyre Grip
三寒四温…最近は寒い日と暖かい日が周期的に交替しているような感覚ですね。ちなみに、この「三寒四温」という言葉、もともとは中国北部や朝鮮半島北部の冬の気候を表す言葉です。日本では、春先の寒の戻りのイメージがあるのではないでしょうか。
実は「三寒四温」も「三寒」も「四温」も冬の季語なんですよ。今は立春前ですから使ってもいいかな。
さて、おそらくは本州太平洋側で最も寒いであろうここ富士北麓地方では、こういう三寒四温があると実に面倒なことになります。
先月、滑らない靴の記事にも書いたように、積もった雪が解けて道路を濡らし、それがまた夜から朝にかけて凍って、場所によってはスケートリンク状態になるわけです。ウチの前の道は富士山の雪解け水の通り道でして、まさにツルツルの状態です。
今年は、たとえば富士吉田市内などの市街地では最悪の状況になってはいれませんけれども、まだ油断なりませんね。まだ4月までに数回は雪が降るでしょうし、冷え込めば街中ツルツルになりかねません。
で、靴は前掲の北海道仕様のものでバッチリとしてまして、車の方はといいますと、スパイクタイヤというわけにはいきませんので、実際の所スタッドレスタイヤでは心もとないのであります。
ミラーバーンですとスタッドレスでも普通にクルクル回っちゃいます。かといって、スパイクのついたチェーンを巻くのも面倒です。だいたい山の中のウチの方では必要でも、街に下りてくると全く必要ない状況というのもよくあるので気が引けます。
そんな時に役立つのがこれ。こういうのを待っていたんですよね。スプレー式簡易スパイク。
タイヤにシューとすると、樹脂が数分で固まって、小さなスパイクになり氷上でもグリップ力が増すという代物です。
そんなもの本当に効くのかと疑われそうですが、実際ウチの前のアイスバーンというか氷の上でやってみたら、たしかに効果を感じられました。
本当にツルツルの氷の上ですと、ブレーキを踏むことが命取りになるわけですが、これをスプレーする前と後とでは、全く安心感が違いました。もちろんスピードによっては滑るけれども、グリップしていてコントロールできる感じです。
スパイクタイヤとは比べ物にならないとは言え、スタッドレスタイヤとも逆の意味で比べ物になりません。
問題は効果がどのくらい持つかということですが、まあ、乾燥路をちょっと走るともうダメという感じですから、本当に緊急用ということですね。
ウチでは凍結が予想される朝にシューとやって山を下りるので、街中で効果がなくなっても構わない。ちょうどいい感じです。
一般には、ノーマルタイヤに吹きかけて雪の急場をしのぐという使い方が多くなりそうな予感がしますが、そこはあんまり期待しない方がいいのでは。
雪上を走るにはスパイクはあまり関係ありませんからね。ただ、たしかにタイヤが空転してスタックしている状況では多少の効果はあるかもしれません。けっこうベタベタした感じがありますし。
スプレーする際、車体に樹脂がついて厄介ですので、車をキレイに使っている方にはおススメできません。私のは軽貨物なので、見てくれは気にしません(笑)。
私、以前何かのエッセイに書いた記憶がありますけど、富士山の林道でとんでもない経験したことがありまして…(苦笑)。ミラーバーンの斜度20%の登り坂にノーマルタイヤのジムニーで進入してしまい、しばらくは登っていたのに、途中から完全にグリップを失い、四輪がガンガン前進方向に回っているにもかかわらず、車自体は後ろに回転しながら滑り落ちていく、結果、ガードレールのない崖方向に車は滑ってゆき…ああ、思い出すだけでも恐ろしい。
あの時は九死に一生を得ましたが、なにしろ車を降りたら、乗員みんなその坂で立っていられない、はいつくばっても滑っていってしまうという、まあホンモノの氷地獄でしたからね。まあ、よく生きて帰っきたものです(苦笑)。
まあ、上の動画のスケートリンクが思いっきり傾いているわけですからね。そりゃ危なすぎる(笑)。若気の至りでありました。
その他も含めて、あのアンコントローラブルな感覚というのは、体験しないと分かりませんよね。皆さん、冬場の富士北麓へ車でいらっしゃる際には、このスプレーを携行されるとよろしいと思います。いや、マジで。
そうそう、この前、義兄がオフロードバイクでウチに寄ったのですが、思いっきりツルツル滑ってました。このスプレー、バイクにも有効だと思いますよ。それから靴底のシューッとするのも効果的です。そんなに高くないですし、一家に一本あってもいいのではないでしょうか。
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