千鳥ヶ淵の昭和天皇御製碑
くにのためいのちささげしひとびとのことをおもへばむねせまりくる
ここ数日あちら系の話が続いて申し訳ありません。まあ、正月ですからお許しを。
今日は千鳥ヶ淵戦没者墓苑にある昭和天皇の御製を紹介いたします。
実は今日、私はカミさんと靖国神社鎮霊社と千鳥ヶ淵戦没者墓苑にお参りするつもりでいました。
私は半蔵門で2月の演奏会の練習があったので、その前後で両聖地にお参りし、カミさんは私が練習の間、遊就館をじっくり拝観するという算段でおりました(その後気分が乗れば東京ドームでレッスルキングダムを観戦してもよいかなと…笑)。
正直それしか考えておりませんでした。出発の段階では。
しかし、予想以上にUターンラッシュが激しく、渋滞を避けるために高速道路を下りましたところ、自然にハンドルがある方向に向かって行くではないですか。
そう、あそこです。武蔵陵墓地。大正天皇皇后両陛下、昭和天皇皇后両陛下のお眠りになっている陵であります。
昨年の憲法記念日には、憲法改正について昭和天皇のご意見をうかがうことができましたが(中二病でスミマセン)、そう、今日は靖国問題については昭和天皇は、あるいは大正天皇はどのようにお考えなのか、お聞きするチャンスだなと。
実は今回は大正天皇、昭和天皇とも非常に因縁の深いあるモノを背負っての参拝でした(昨日の記事に登場するモノです…笑)。だいたいこのモノは私たちの体を使ってタイミングよくあちらの世界から言葉を伝えてくれるのです。
結論から申しますと、私はその後靖国にも千鳥ヶ淵にも行きませんでした。いや、行けなくなりました。行けなくなるというのは、気持ち的にではなく、単純に物理的にというか自然に行く時間がなくなったのです。これがいつもの偶然(必然)的な体現のされ方ですから、私は深く納得することができました。
なるほど、1975年(昭和50年)11月21日を最後に天皇陛下が靖国神社にご親拝なさらない理由が確認できました。やはり、A級戦犯とされた方々の御霊の合祀が問題なのです。
この問題については、かの富田メモの真偽も含めて、そんなに簡単に言及できない、陛下の御意を忖度することには最大限慎重にならなければと思っていましたし、実際、上記のようなことを書くことも憚られるのですが、しかし今回はこうして「伝える」ことこそが自分の使命だと信じて、あえて書かせていただきました。
私としては、ある部分では少し意外な感じもしましたけれども、一方で今後進むべき方向がはっきりしましたので、ありがたい神示でありました。
その後、家内は単独で靖国と千鳥ヶ淵をお参りしました。新年ということもあり、靖国は大変な賑いだったようです。
それに比べ、千鳥ヶ淵は本当に誰もいなかったそうです。実に寂しかったと。靖国のすぐ近くにあるのに。
私は靖国も千鳥ヶ淵も大切にしたいと思っています。しかし、靖国にも千鳥ヶ淵にもそれぞれ問題があります。また相互補完関係にもなっていません。では、どうすればいいのか。
今年の私の個人的な目標は、その問題解決へ向けて次なる一歩を歩み出すことです。
その時、常に忘れずにいたいのが、この昭和天皇の御製です。
国のため命捧げし人々のことを思へば胸迫り来る
そして、もう一首。昭和61年(1986年)8月15日の御製。この年、中曽根首相は終戦の日の靖国参拝を取りやめました。
この年のこの日にもまた靖国のみやしろのことにうれひは深し
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