1978年の「Billboard Top 100」
↓いきなり1位が削除されてますが(笑)
ちょっと前にも書きましたけれど、上の娘が今まさに中二病の真っ盛りでして、なかなか面白い現象が毎日のように観察されます。
私も自分の人生がほとんど中二の時に決定せられたという感覚を持っているので、ますます面白く懐かしい。
娘は生意気にもジャズバンド部でベースなんぞをやっており、この冬休みはスティーヴィー・ワンダーの「愛するデューク (Sir Duke)」をずっと練習していました。
この曲は1977年に全米1位になっています。私が中一の時ですかね。それを今、中学生の娘が「カッコイイ〜!デュークってデューク・エリントンなんだ!」とか言いながら練習しているのは、なんとも不思議な感じであります。
娘がなかなか上手なので、悔しくなって(笑)私もベースを奪って練習してみたりして。でも完全に負けている…むむむ。
まあ、こうして名曲を共有できるのは素晴らしいことですし、なんと言っても娘の音楽原体験の一つがこういう曲というのは、ちょっと嬉しかったりします。
で、1977〜1979あたりの洋楽というのは、かなり今の私にも影響(や傷痕?)を残しておりまして、最近はそのあたりを懐かしみつつ、多少成長したリスナーとして聴き直すことが多い。
今日は、ちょっとルーティーンな仕事があったので、これを流しながら時間を過ごしました…まあ、そうしたらいろいろ発見があるある。おかげで仕事が進まん(笑)。まあ、いいでしょう。
1978年の全米のヒットチャートはディスコ色が非常に強かった。特にビージーズとアンディ・ギブのギブ4兄弟にやられたという感じでしたね。
私は当時、彼らの音楽があまり好きではありませんでした(今でもすごく好きではない)。どうも中途半端な感じですよね。ブラックとホワイトの対照が面白い時代でもあった当時、どちらにも属さないというか、今思うとちょっと不自然なフュージョンのしかたがなあ…という感じでした(今でもそう思います)。
特に初期のビージーズを知っている者にとっては。
しかし、今こうして35年経過したのちに聴いてみると、なるほどうまくできているなという気もします。まあ、全世界であれだけ売れたわけですからね。ビートルズを超えちゃったわけですから。
こうして改めて並べて聴いてみますと、そういうディスコ・ブームにまぎれて、いろいろなジャンルの音楽も成熟していたことがわかります。
もちろん、誰かさんたちのように安易にディスコに近づいて、名作(迷作)を世に出してしまったベテランたちもいますけれど、それはそれで面白い。
そして、たとえば、マイク・チャップマンが手がけた、Exile(あの人たちではありません…こちらで紹介しました)やニック・ギルダーなんかも対照的に印象に残っていますね。
マイク・チャップマンはもう次にはブロンディーやナックを手がけるわけですから、まあ、すごい人ですよ。彼のプロデュースの歴史をなぞっていくと、そのまま洋楽史(ポップス編)のテキストができちゃうくらい。
というわけで、私と同世代の方々には懐かしいでしょうし、案外今どきの若者にもウケるかも。とりあえずウチの娘は興味深く聴いております(普段はボカロとアニソンばっかりですが)。
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