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2013.12.10

THE YELLOW MONKEY 『空の青と本当の気持ち』

 日はボーナスの日でした。しかし、私にとってはお金よりももっと嬉しいことがありました。
 15年越しの妄想が実現しそうです。我ながら引き寄せすぎですな(笑)。本当に妄想力、言霊に感謝です。
 そんな素晴らしいことのあった瞬間、この曲が頭に浮かびました。大好きなイエモンの曲の中でも、この曲には特別な思い入れがあります。いや、純粋に好きなんですよね。
 作詞は吉井和哉さん、作曲はギターの菊地英昭さん。
 いやあ、まずタイトルがいい。シロウトなら「青い空と本当の気持ち」としそうなところですよね。修飾語と被修飾語の関係から言うと、そうなって当然ですよね。実際歌詞の中で英語では「Blue sky and true mind」となっている。
 それを「◯の◯と◯の◯」という詩的なリズムを優先して、と言うより純粋な感性によってでしょうね、「空の青と本当の気持ち」とした、と言うか「なった」。
 もう私はこの段階で、詩人吉井和哉にノックアウトされるわけです。
 歌詞全体も素晴らしい「詩」ですね。みずみずしく、しかし切ない、青春や中二病という言葉がふさわしいような(失礼)言葉の数々。
 50近くなった私でも胸がキュンキュンします(笑)。
 彼とは不思議な縁があって、ずいぶん前になりますが、間接的に交流があり、CDにサインをしてもらったりしました(こちら参照)。
 今回はその不思議なご縁がさらに発展しそうな気配。ありがたいかぎりです。
 そして、この曲に関しては、エマさんの曲が素晴らしすぎる。
 だいたい、日本のロックでは8分の12拍子の曲は名曲になる傾向があるんですよね。そうそう、同じイエモンの「JAM」が代表的な例です。

 この8分の12のリズムは、純粋な日本人には苦手なはずです。日本古来の音楽にはないリズムですから(韓国にはたくさんあります)。
 しかし、そこにうまく日本語が乗ると不思議と名曲ができるんですよね。
 菊地さんの作ったメロディーは本当に歌詞を見事に活かしていると思います。素晴らしい飛翔感。メジャーコードとマイナーコードの転換の妙もシンプルながらお見事。まさに若かりし頃の微妙にうつろう心理を表現していると言えましょう。
 そして、なんと言っても日本ロック史に残るあのギター・ソロが美しすぎます。泣けますね。後奏のギターも切ないなあ。
 あらためて、洋楽一辺倒だった私を、日本のロックに目覚めさせてくれたTHE YELLOW MONKEY、そして吉井和哉さんに心から感謝します。
 というわけで、この曲を吉井さんと熱唱するのが、次なる私の妄想です(笑)。

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