『王仁三郎歌集』 出口王仁三郎(著)笹公人(編) (太陽出版)
今日は歴史的特異日。
その日にふさわしいある画期的(奇跡的)な本の出版記念祝賀会に出席させていただきました。
「王仁三郎歌集」…生涯に15万首短歌を詠んだと言われる出口王仁三郎。2位の明治天皇の12万首を上回り、世界一の多作歌人ということになります。
しかし、その歌はほとんど忘れ去られていました。ただでさえ宗教家の歌は警戒されます。それに加えて、一時的にであれ、やはり「国賊」扱いされた人間ですからね。そして、あまりに夥しい数はもうそれだけでも、人を寄せつけなくなります。
そういう意味で、おそらくはほとんど無意識的に、すなわち読まれる前に葬り去られてきたのだと思います。
しかし、とうとうその一部が世に出ることとなりました。本当にいろいろな意味で大変なことです。
その偉業を成し遂げたのは、日本を代表する若手歌人である笹公人さんです。笹さんは、私の短歌の(あるいは人生の)師匠でもあります。
私は笹さんの指導のもと、天命歌会のメンバーとして、そして短歌雑誌「未来」の笹欄の同人として月に10首程度の歌を詠んでいます。
月に10作るだけでも、正直大変。それを王仁三郎は日に数百の歌を詠んだというのだから恐ろしい。
あらゆるタイプの歌を詠んだとともに、当然その質も正直ピンキリ。
そのほとんど全ての歌に目を通し、まずは数千に絞り込み、そして、最終的に328首を厳選した…言葉で書けば簡単ですが、それは恐ろしいほどに過酷な作業だったと思います。
ちょっと考えてみてください。短歌は三十一文字の世界最短の「物語」です(俳句は瞬間をとらえるものなので私は物語だと思っていません。いわは俳句は写真、短歌はショートムービーです)が、それも15万集まれば、単純計算で500万字近くになります。
あの源氏物語でさえ100万文字くらい。その5倍の文字を読まなければならなかったわけです。どれだけ大変なのか想像できますよね。
それもかの王仁三郎の言霊ですから、それを全部浴びるといったいどうなってしまうのか…想像するだに恐ろしい。
ちなみに王仁三郎自身の霊界物語は1000万文字以上。15万首の歌を読むということは、あの厖大な物語の半分を読んだのと同じことになるわけですね。
何が笹さんをしてそこまでさせたのか。これはまさに天命だと思います。
このたびの出版にあたっても、いくつもの奇跡的なことがあったと言います。私も耀わんに関わってそういうことがあまりに度重なったのでよく分かります。これはもう偶然ではなく必然なのです。
その天命に目覚め、そこから逃げず、しっかり全うし体現した笹公人さんに最大の賛辞と感謝の意を表したいと思います。
今日はそのような必然で出会ったであろう方々といろいろお話をさせていただきました。特に、笹さん、出口汪さん、出口光さん、飯塚弘明さんと公開座談会をさせていただいたことは、私にとっても非常に光栄であり、また自らの天命をも感じる良い機会となりました。
その他、希望の河で解説を賜った歌人の藤原龍一郎さんにもようやくお会いすることができました。
藤原さんとは、これまた不思議な不思議なご縁があって、プロレスでもガッチリつながっていたんですよね。そんなわけで、藤原さんとは短歌の話ではなく、「今日は力道山の刺された日ですよねえ」などという、これまたマニアックな会話に終始いたしました(笑)。
いずれにせよ、今、いろいろなところで出口王仁三郎が発動しています。そういう時を迎えているようです。
私も近々王仁三郎のスピリットを発信したいと計画しています。私もまた、いろいろな形で世に埋もれているモノを掘り起こすことが、自分の天命だと感じているのです。
笹さん、本当におめでとうございました。王仁三郎の言霊を浴びた笹さんも、そしてこれからそれを浴びるであろうこの世界も次元上昇することでしょう。
最後に、ふと開いたページにあった王仁三郎の歌を一つ。ものすごく癒やされました。普通の人なら、単なるツイッターのつぶやきになってしまうでしょうね、これは(笑)。
感情に左右され易い自分は言ひ過ぎたあとで後悔してゐる
Amazon 王仁三郎歌集
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