アイソン彗星とラブジョイ彗星に思う
NHKの特番も大変なことに(笑)。
冒頭でタモリさんがいいこと言ってましたね。大彗星が消えてしまったことの方がレアなことで、それを目の当たりにできたのはラッキーだということですね。
いやはや、しかし、こんなことになろうとは…。
今年1月、私も「2013年はスーパー彗星イヤー」という記事を書きました。アイソン彗星は昼間見えるほどの大彗星、500年に一度のショーが見られるのではと…。
まあ、思い通り行かないのが自然。それこそが私の言う「モノ」性です。ですから、こういう時は「もののあはれ(不随意に嘆息する)」でいいのです。特に日本人は、そこに「美」を見てきたわけですから。
そんな大切なことをアイソン彗星は私たちに教えてくれたのかもしれません。50万年もかけてわざわざおいでになって、自らの命と引き換えに…。
上の写真なんか見ますと、まるで美しく散らんとする特攻隊のよう…なんてこと書くとまた怒られるのでやめます。
しかしまた、別の意味での「もののあはれ」、すなわちプラスの意味での不随意、意外性もありました。
ご存知の方も多いと思いますが、実は今、別の彗星が肉眼で見られる光度にまだ増光しています。
ラブジョイ彗星(2013)です。私、最近朝起きられないのでまだ観測していないのですが、おそらく富士山の我が家からだったら、肉眼で見つけることができると思います。双眼鏡があれば全く問題なく見つけられるでしょう。
現在、光度は4等級。彗星のように面積のある天体の場合、同等級の恒星よりもぼんやりして暗く感じられますから、4等星が見えるからといってどこでも見つけられることはありません。
だいたいの場所はこれでお分かりになるのでは。
今、日の出は6時半くらいですから、5時半くらいまでは薄明の影響もなく見つけやすいと思います。
これから太陽に近づくので光度は上がりますが、逆に高度は下がってきますので、今がちょうど見頃です。
私も2,3日中に頑張って早起きしてみます。しばらくは月の明かりもありませんし。写真撮影にも挑戦します。
空の暗い「田舎」に住んでいらっしゃる方はぜひ。
大彗星は凶兆と言われていますから、アイソン彗星が不発に終わったのは良かったのかもしれません。代わりにラブジョイ彗星ということで、大難が小難になったのかも。
ちなみにLovejoyとは、オーストラリアのアマチュア天文家、コメットハンターさんのお名前です。なんとも縁起のいい名前じゃないですか(笑)。
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