演奏会告知! 2/11『洋館サロンで祝うエマニュエル・バッハの生誕300年』
今日はバロック・ヴィオラを携えて東京へ。2月11日の演奏会へ向けての練習です。
この演奏会は「洋館サロンで祝うエマニュエル・バッハの生誕300年」と銘打ち、素晴らしいソリストをお迎えして大バッハの次男、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの名曲をお届けいたします。
エマヌエル・バッハはけっこう好きな作曲家なんですが、実は演奏会で演奏するのは初めてです。
いやはや、ヴィオラで良かった…ヴァイオリンはめちゃくちゃ難しい。ハイドン並み…というか、あの時代、すなわち前古典の頃って、音楽的な大変化とともに、ヴァイオリンの技法の開発も進んだんですよね。
今日も練習しながら、「いったいお父さんはどんな教育をしたんだ?」と思うほど、ある意味破格の連続。厳格な父親とは正反対ですよね。
まあ、時代に取り残され「バッハ」という孤高の音楽ジャンルを完成させてしまったお父さんは、息子たちには「今風な」「食っていける」作曲家になってほしかったようで、この期待の次男には、友人で売れっ子ミュージシャンだったテレマンの名にちなんで「フィリップ」と名づけたとも言われていますね。
たしかに聴きやすいキャッチーな面と、その場で驚かせるショッキングな面とを併せ持つ、なかなか刺激的な音楽が展開されています。
今回私は2曲だけの参加ですが、昔から好きだった協奏曲イ長調を演奏できるのはラッキー。
このコンチェルト、ソロ楽器によって三つのヴァージョンがあります。すなわち、フルート、チェロ、チェンバロです。
今日、スコアを借りてきたんですが、実に興味深いですね。それぞれのソロ楽器の特性によって、ソロのパートが全く違った音になっている。編曲の技がよく分かりますし、楽器の個性を知る勉強にもなります。
今回本番ではチェロ・ヴァージョンを演奏するのですが、今日の練習ではチェロの方はお休みでしたので、ソロパートはフルート(フラウト・トラヴェルソ)とチェンバロで代弾きしてもらいました。
それはそれでなかなかいい。しかし、チェロもいいだろうなあ…今から次回練習が楽しみです。
考えてみると、私、高校時代静岡でロストロポーヴィチのソロでこの曲聴いてるんですよね。それで好きになったんだった。今、思い出しました。
ということで、この名曲をとりあえずYouTubeでお聴きください。1楽章と3楽章の明るさと2楽章の暗さのコントラストは、バロックを超えてたしかに疾風怒濤の域に入っていますね。
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