文化の日に思う…おそるべし日本文化
今日はいろいろあったので日記風に。
お昼までダラダラし、上の娘とその友だちを乗せて東京へ。
千駄ヶ谷のいつもの駐車場に車をとめて娘たちは秋葉原、私は明治神宮へ。
そう、今日は文化の日。娘たちは「サブカルチャー」を満喫しにアキバへ、私は明治天皇のお誕生日をお祝いしに明治神宮へ、というわけです。
「文化の日」がかつての天長節、明治天皇の誕生日だということを、皆さん知ってましたか?
今日も明治神宮には大変たくさんの日本人、外国人の方が参拝されていましたが、今日がまさに御祭神様のお誕生日であるということを、どのくらいの方が意識されていたことでしょうか。
もしかして、外国人の方の方がよく分かっているとか。
その事実を知らないで参拝している日本人が多いとすると…クリスマスにその意味を知らずに教会に通うクリスチャンみたいなものか(笑)。
だいたい、明治神宮には明治天皇が祀られいてるということすら知らない、ほかの普通の神社と同じ感覚で参拝している日本人も多いのではないでしょうか。これはすごいことですよね。
いや、私はそれを憂えているわけではありません。そうした無意識化(コト化ではなくモノ化)こそが、日本の「文化」そのものだと思っているからです。
無意識化することによって生き残るということがあるのです。たとえば真剣に戦前を否定するとするならば、国家神道の象徴たる明治神宮など、とっくになくなっているか、あっても普通の人は参拝できなくなってしまいますよ。そうですよね。
戦後レジームだのWGIPだのGHQの陰謀だのいろいろ言われることも、あれらだって実は私たち日本人の深いの知恵だということもできるのです。
だって、いつも書いているように、最も戦前戦中嫌いなはずの学校現場には、ものすごくたくさんの戦争文化が無意識化されて残っているじゃないですか(高校野球やリコーダーや体育座りやラジオ体操の話はブログにも書きました。探してみてください)。
面白いですね。
さて、明治神宮でお誕生日祝いをした私は、初台までお散歩。向かうは東京オペラシティです。
いつもはトイレを借りるばっかりのオペラシティ(笑)。今日は3階にあるアートギャラリーが目的地です。
「五線譜に描いた夢 日本近代音楽の150年」という興味深い展示を観てまいりました。
最近、その道の専門家でもある調律師の梅岡俊彦さんにいろいろ教えていただきながら、ちょっと日本の洋楽受容のプロセスを勉強しております。特に古楽。
残念ながら古楽はほとんど登場していませんでしたが、いわゆるクラシックの分野の展示は、なかなか興味深いものが多々ありました。
ヨーロッパが400年ほどかけて積み上げてきた文化を、ほんの数十年で自家薬籠中のモノとして、あるいはそれを凌駕していってしまう日本の恐るべき受容能力と、そして、苦悩しながらも「日本的なるモノ」と西洋的なるコトを見事に融合していってしまうその包容力に驚きを禁じえませんでした。
ほとんど笑っちゃうほどです(笑)。音楽だけでなく全てについてですからね、実際は。まあ異常ですよ、世界標準からすれば。
全体としては1000円の入場料でも納得の展示内容でした…いやいや、待てよ、一つ不満があったな。古楽がなかったことではありません。
娘たちは車の中でもまたアキバでもボカロ一色でしたが、初音ミクの誕生が展示の中の巨大な年表に記されていなかったのだけは納得がいきませんでした(笑)。
さて、初台から再び歩いて千駄ヶ谷へ。9日のコンサートの練習です。
素晴らしいコンサートになりそうです。まだチケットありますので、ぜひおいでください。
ある時期、私はなんで現代日本人である自分が、17世紀のヨーロッパ貴族音楽なんかやってるのかと疑問に思ったこともありましたが、今は完全にそんなつまらんレベルでの悩みは乗り越えてしまいました。地球、宇宙レベルで見りゃ、時空を超えて同じ人間のやってることですからね(笑)。いや、まじで。
さてさて、練習が終わって娘たちと合流し、途中楽天の優勝に歓喜しつつ(判官贔屓も日本文化ですな)富士山に戻りました。
そして録画してあったNHKスペシャル「至高のバイオリン ストラディヴァリウスの謎」を鑑賞。いかにもNHK的(日本的)な科学的分析の成果と限界という感じの内容でしたね。それなりに面白かった。
なんとなく単純に、ストラディヴァリウスも完成当時はモダンぽい音がしてたんじゃないのかな、などと意地悪な感想も持ってしまうのでした(笑)。
私のバロック・ヴァイオリンは故デイヴィッド・ルビオによるアマティのコピーです。聞いた話によると、ニスには火山灰を配合したのだとか。まあ、いろいろ謎があるから魅惑的なんですよね、ヴァイオリンは。
ところで、タイトルですが、ストラディヴァリウスと表記するなら、バイオリンもヴァイオリンの方がいいような気がしますが。これもまた西洋文化受容の問題ですか。
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