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2013.11.26

『ウェアラブル革命』 (NHKクローズアップ現代)

Imgres きなりウルトラセブンの「ビデオシーバー」で始まった今日のクローズアップ現代は興味深かった。
 Google GlassやiWatchの登場が間近になった今、ある意味では私たちの世代の子ども時代の夢が実現することになるわけですね。
 逆に言えば、私たちの世代が子ども時代の夢を実現したとも言えますね。
 携帯端末や身に付ける端末については、今年4月に携帯電話誕生40年、いや75年、いや…という記事を書きました。
 そこにも書きましたが、すでに大正時代に出口王仁三郎は霊界物語15巻に次のように記しています。

「昔のように今日の時代は、毛筆や、鉛筆や、万年筆などの必要はありませぬ。ただ指先をもって空中に七十五声の文字を記せば、配達夫はただちに配達してくれますよ。私がひとつ手本を見せましょう。この交通機関は二十一世紀の初期から開始されたのですよ…さあ、これで手紙を書きました。文字が音声を発する時代となってきました」

 今、まさに二十一世紀の初頭。たしかにスマホの画面をタッチしたりフリックしたりして文字を入力しいてる様子は「空中」で文字を書いているに等しい。
 そして、今日番組で紹介されていたウェアラブル・コンピュータが一般的になれば、本当に空中で入力することも可能になるに違いありません。
 あるいは音声を文字に、文字を音声に変換する技術は、もうすでに実用的なレベルにまでなっていますね。
Photo34371 眼鏡型の端末では、視界に画像を浮遊させることができるため、ますます「空中」感は強くなります。
 王仁三郎はこうした科学技術の発達が「みろくの世」を現出させると言っていますから、このような流れに大きな期待を持ってもいいのではないでしょうか。
 一方で、番組で解説者の黒崎政男さんも危惧していたように、私たちの情報が集中的に管理される「超監視社会」になっていく可能性があるのも事実です。
 現状でも、私はGoogleに代表される「諜報」活動に違和感や嫌悪感を感じています。それがさらに進むことははたしていいのか。
 あるいは人間のロボット化。人間が機械に指示されて動く。
 しかし、王仁三郎が言うようにテクノロジーの進化が「みろくの世」を招来するものだとしたら、やはり私たち人間自身のレベルを上げるチャンスと捉えるべきなのかもしれませんね。
 歴史上、無数のテクノロジーの進化があり、そのたびに私たちは常に心配をし、しかしそれを乗り越え、それに適応し、結果として進化を遂げてきたと思います。
 私はそういう意味で、違和感や嫌悪感を持つことを前向きに捉えています。ただ心配するだけでなく、自らの進化のチャンスと考えるのです。
 3年後には1億台以上のウェアラブル・コンピュータが普及すると試算されています。はたして私はそれらとどう付き合っているのか、そしてどう進化しているのか。また、世の中は本当に良くなっているのか。
 楽しみにしたいと思います。
 ちなみに私が個人的に期待しているのは、ソニーの「カツラ型端末(スマートカツラ)」です(笑)。

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