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2013.10.28

『安倍晋三と岸信介』 大下英治 (角川SSC新書)

20131029_91511 400ページを上回る分厚い新書。しかし、読み切るのにそれほど時間は要しませんでした。
 まあ、私の読書法は精読しない「即読」ですから。内容を把握、記憶していくというよりは、読みながら別のことを妄想するという感じ。
 すなわち、その本の情報を風景として眺め、その時自分がどんなことを思うか、思い出すか、思い描くか、それが肝心なのです(変な読み方ですみません)。
 では、この「安倍晋三と岸信介」という壮大な風景を見て、私に何が降りてきたかというと、それは「安倍寛」です。
 そういう意味では、この記事も全くレビューの体をなしていないものになってしまいます。いつもの読者の皆さんは慣れていらっしゃると思いますが、検索していらした方には…どうもすみません。
 安倍寛(あべかん)…そう、安倍総理のもう一人のおじいちゃんです。
 ご存知のとおり、岸信介は母方の祖父。あまりにも有名な昭和の妖怪です。
 一方、父方の祖父が安倍寛です。
 全く不思議なもので、ちょうど今日、東亜日報(!)に「安倍首相、もう一つのDNA」というコラムが掲載されました。安倍寛をほとんど知らない私たち日本人にとっても、なかなか分かりやすい切り口の記事です。ぜひお読みください。
 私は政治や歴史にはとんと疎いので、別の観点から申しますが、やはり私としても「もう一つのDNA」に注目したいと思います。
 安倍晋三総理のお父さん安倍晋太郎は「俺は岸信介の娘婿じゃない。安倍寛の息子だ」との思いを強くしていたと聞きます。それはそうでしょう。
 晋三さんには当然、岸信介の遺伝子も流れ込んでいますから、お父さんとは違った感覚であって構わないと思います。
 しかし、ご本人にしても私たちにしても、その関心が母方の祖父にだけ偏るのは問題がある、いやそこにこそ意味があると感じます。
 たとえば私なんかもですね、父方の祖父と母方の祖父では、母方の方が意識の上では印象が強い。同じ私学の教員ですし、父方の祖父よりもずいぶん長生きして、「大人の私」に大きな影響を与えました。
 安倍寛は昭和21年に若くして亡くなっていますので、晋三さんにとっては全く実感のないおじいちゃん。それに比べ、この本にもあるように、岸信介はずいぶんと晋三さんを身近に置いて可愛がったようです。
 だから私もよく理解できるんですね。
 しかし、私の場合、最近、無意識の中から、父方のDNAが蠢きだしているのを感じているのです。そのことについては『諏訪大社と武田信玄』という記事に少し書きました。
 私が妄想するに、今、安倍晋三首相の中にも、「安倍氏」の血が動き出しているのではないかと。そして、これは妄想ではありながら、なぜか正しいとの確信さえあります。
 「今松蔭」と呼ばれ、地元では大変な人望があったという安倍寛。そして、政治的には反戦派、ハト派、平和主義者として評価されています。しかし、その一方で、病気や家庭の問題を抱え、決して幸福、順風満帆だったとは言えない人生を送っているのも事実です。時代も悪かったのかもしれません。
 いずれにせよ、安倍晋三の中に、あまりに対照的なDNAが流れていることに対して、私はある種の希望を感じます。
 7月に記事「菅菅諤諤?」で軽く触れたとおり、安倍晋太郎さんは自らのルーツを奥州安倍氏、安倍宗任であると強く信じていたようです。その事実は昭恵さんにも直接確認しました。きっと晋太郎さんは父である寛さんから、そういう話を聞いていたでしょう。
 安倍晋三、安倍晋太郎、安倍寛〜奥州安倍氏〜そして…。この流れは、これからの日本にとって、非常に重要になってくると思います。
 今、「体」の世界では岸信介にスポットライトが当たっていますが、「霊」の世界ではしっかり安倍寛が生きています。そこにこそ、私は大きな意味を見出します。
 なぜなら、私の知る限り、安倍晋三首相は「霊主体従」の人だからです。

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