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2013.10.13

『レジリエンス・ジャパン 日本強靭化構想』 藤井聡 (飛鳥新社)

41zdbv9pidl_sx350_ 「業論」の続き。
 国家として「死なない力」を身につけるにはどうしたら良いのか。その答えがこの本にあります。
 民主党政権の「コンクリートから人へ」というもっともらしいスローガンが全くの嘘であったことは、震災や笹子トンネル事故を通じてはっきりしました。
 もちろん、「人よりコンクリート」だと言っているわけではありません。「人のためにはコンクリートも大切だ」ということです。特に「非常時」において。
 大地震など、日常的に表面化しない無意識領域は、個人の経済の俎上には上がりにくい。そこは国家が高次元な、大局的な立場から、しっかり守ってやるべきです。それが政治の、そして「経世済民」の本義であったはずです。
 ポピュリズムはその正反対の立場にあって国民を先導、煽動します。
 その結果何が起きるのか。起きてみて気づくのでは遅いのです。いや、起きても気づかない人たちも多い。あるいは、マスコミを中心に、相変わらず「無駄」「非効率」として本来の「経世済民」を否定して、目先の自己の利益に執心するような輩もいる。
 公共事業、談合、土建屋などという言葉はすっかり「悪」になってしまいましたよね。しかし、なぜ、日本でそのようなものがある種の「文化」として成熟してきたかという部分に目を向けると、そこには「知恵」が浮かんできます。
 「レジリエンス」というカタカナ語はあまり好みませんが、「強靭」には「しなやか」な感じがあまりありませんから、まあ仕方ないでしょうかね。
 「備えあれば憂いなし」「柳に雪折れなし」…藤井さんは安倍内閣の官房参与として、こうした本質的な日本の「知恵」についてずっと訴え続けています。
 藤井さんを中心にして、その本質的な「知恵」について3時間にわたって語られた、昨日のチャンネル桜の「闘論!倒論!討論!」が実に秀逸でした。
 いまだに「コンクリートから人へ」が正しいと思い、公共事業、談合、土建屋などという言葉に嫌悪感を覚える方はぜひ頑張って3時間しっかり見てほしい。
 そして、なるほどそういう考え方もあるなと思われた方は、ぜひこの本をじっくり読んでみてください。
 

Amazon レジリエンス・ジャパン 日本強靭化構想

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