戦没者の慰霊はどうあるべきか
今日は非常にナイーヴな問題について少し語りましょう。あくまで「少し」ですが。
驚きましたね。今日、ジョン・ケリー国務長官とチャック・ヘーゲル国防長官が千鳥ヶ淵墓苑で献花をしたというニュース。
マスコミで解説されているように、これは安倍総理の「靖国神社≒アーリントン墓地」発言を受けてのものなのでしょうか。
今月の中旬には靖国の秋の例大祭が行われ、安倍総理が参拝するかどうかが注目されている折、ある意味では見事なパフォーマンスであったと思います。
はたして総理は例大祭に参列するのでしょうか。すべきなのでしょうか。
靖国問題について、世論はず〜っと、「すべきだ」と「すべきでない」と「興味ない」に分かれています。何事もそうですけれども、こういう三者に分かれている時というのは、絶対に良き結論には至りません。一部の勝ち負け論議になってしまい、それこそ戦争の原因にさえなってしまうこともあります。
おそらくその三者は、「戦争はいけない」「命は大切だ」「ご先祖様を供養することは悪いことではない」という点においては基本同じはずなのに、結果として献花…ではなくて喧嘩になってしまうのは実に残念なことです。
私は、そういう状態こそが「戦後レジーム」であると思います。二元論的視野狭窄。
結局、仲小路彰の言うように、二元論のどちら側も唯物論に陥っているということでしょうか。
私は今年こそ、そこから脱却して、我々は(世間で流行っているのとは違った意味で)アセンションを起こさなければならないと思っています。
8月に紹介した堀内光雄さんによる『「靖国」と「千鳥ヶ淵」を考える』も非常に示唆に富む内容ではありましたが、しかし、やはり論議の次元は「戦後レジーム」でした。
では戦中・戦前レジームはどうかというと、たとえば、先月紹介した丹下健三による『大東亜建設忠霊神域計画』、これはたしかに次元は高いけれども、やはりまだ何か足りません。
そうです。結論的に言ってしまうとですね、戦没者の定義が狭いということなのです。つまり、未来において慰霊、顕彰すべき「戦没者」は、大東亜戦争戦没者だけではなく、世界史、人類史上全ての戦争の戦没者なのです。
実は、これは、仲小路彰の考え方の受け売りです。いや、受け売りというのは少し違う。私は完全に彼のその発想に共感し、納得しているのです。
「地球戦没者慰霊・顕彰施設」の建設。
私は今、真剣にそれを実現したいと考えているのです。
何をトンデモないことを言っているのかと思われそうですね(苦笑)。
しかし今、実際に大きな動きが始まっています。もちろん反対勢力による妨害活動などもありえますが、もうそろそろそんなコトでは止められない、巨大なモノが動き始めているのです。
もちろんそれは宗教という枠にも収まりません。宗教関係は宗教関係で、また別の動きがあるでしょう。それはそれで結構です。ぜひ両輪としたいところです。
というわけで、「少し」と言っておきながら、なかなか壮大な話になってしまいましたね。
しかし、こういう壮大な良き妄想というのは大切です。何と言われようとやるしかありません。
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