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2013.09.16

『大人が知るべき一覧表』 (アントレックス サプライズBOOK)

20130917_100047 ァミリーマートで買いました。
 そうなんですよね。アントレックスの書籍って、今までの流通ルートは完全無視で新たな市場を開こうとしている。
 アントレックスは主に雑貨(ZAKKA)を扱う会社ということで、異業種だからできる新しい発想ですよね。「本」の業界って異常に保守的ですから、中からは革命が起こりえない。電子書籍の時代になっても、基本は変わっていないし。
 たとえばこの本、一般の書店はもちろん、Amazonなんかでも売ってません。結局、Amazonも日本的な出版流通の中でやってますからね。
 アントレックスのSWAT事業部でプロデュースするサプライズBOOKは、なんと「情報雑貨」を標榜しています。
 これはナイスなアイデアだと思いますよ。なるほどと思いました。
 たとえば、江戸時代の多くの出版物は、けっこう「おしゃれ雑貨」的に受け入れられていたと思うんです。
 エンターテインメントであり、コンビニエントであり、教養の源であり、そして携帯して「粋」だったのですから。
 明治以降、「文学」という舶来の概念のために、すっかり「芸術」化してしまった書籍文化。もちろん、雑誌という文化はありますけれども、しかし、それは用がすめば捨てられてしまうものであります。
 その点、たしかにサプライズBOOKは雑貨的な感覚で「所有」されるが、決して堅苦しいものではない。
 今日買った「大人が知るべき一覧表」なんかも、絶対役に立つので、カウンターに常に置いておきたい。そういう独特の存在感を持っています。
 いや、実際のところ、この本の内容は、まさにかゆい所に手が届く感じですし、しかし、一方で盲点といえる生活の中のニッチなニーズに応えている部分も多く、また、「一覧表」というくらいですから、見事にコンパクトかつ分かりやすくまとまっている。
 ふむ、たしかにあると便利な雑貨に近い。もちろん、お値段もお手頃。過度に主張しないデザインもよし。実用性+付加価値。
 さて、内容ですが、章立てと概要は次のようになっています。

第1章 身近なIT・家電の常識
(1)モバイル・ITの基礎
(2)家電の扱い
第2章 知っておきたい暮らしの知恵
(1)住居と生活に役立つ知恵
(2)健康の常識 
第3章 知って役立つ暮らしの制度
(1)困ったときに役立つ制度
(2)暮らしに必要な届出
第4章 知っておきたいマネーライフの基礎
(1)お金を守り増やすには
(2)マネートラブル対策
(3)身近なマネー
第5章 社会人として知っておくべきマナー
(1)歳時記
(2)冠婚葬祭のマナー
(3)お付き合いのマナー
番外編 現代を読み解くデータ集

 どうですか。役に立ちそうでしょう。約200ページで税込み580円は安い。まさに雑貨的です。
 そして、今気づいんたですけど、ここに書かれた内容って、学校じゃ教えないことばかりですね。教科書に書かれてない。
 いちおうガッコーのセンセーをやっている者として、これは逆に興味深い。そっか、学校って「雑貨」的な知恵を教えないんだよなあ。教室からは実際の「雑貨」は排除されるし。芸術品はいいけれど、雑貨はダメ(苦笑)。
 えっ?センセーは雑談王じゃん?雑貨ばっかり扱ってるよ…という声が聞こえてきそうですが(笑)。

アントレックス公式 

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