『本当はすごい神道』 山村明義 (宝島社新書)
明日から八ヶ岳山麓で自然教室があって引率しなければならず時間がありません。
そんなわけで本日のおススメは短めに。
この新書、届いてすぐ、1時間ほどで読みきってしまいました。得意の「即読」です。「即読」できるということは、ほとんど知っている理解している内容だとも言えます。
「本当はすごい」と銘打っているということは、世間では神道はあまりすごくないと思われているということでしょうか。
たしかに、この本の冒頭で紹介されている有名スポーツ選手や有名会社が神道にぞっこんなことは、あまり知られていないというか、あまり意識されていないと思います。
たしかに神道のすごさとは「意識されない」ところそのものであるとも言えましょう。
ですから、「本当はすごい」なんて言うこと自体、ある意味野暮というか、ナンセンスなんですね。しかし、実際こうして再発見を促さねばならないほど、その「無意識」が「潜在意識」ではなく本当に「無」になりつつあるのが現代だというわけです。
安倍総理が「取り戻す」と標榜しているモノは、かなりの部分で「神道」のイズムやムーブメントに重なっていると、私も思います。
もし皆さんが、自分の中の「神道」が、無意識から無へと変わりつつあるなと予感したり、あるいは、そうですね、「神道」を「しんとう」ではなく「しんどう」と読んだりしているとしたら、ぜひこの本を読んで、意識的に自らの中の「神道」を復権させてみてください。
そういう意味では非常に読みやすい、そしてしっかり核心に触れている良書だと思います。おススメします。
私も神道のスイッチを入れて、富士山から八ヶ岳に向かいます。
Amazon 本当はすごい神道
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コメント
この本、少し前に私も拝読しました。わかりやすい本でした。私もいろいろな宗教に出入りしておりますが(決して怪しい者ではありません+怪しいところには出入りしておりません・・・・してみたいですけど(笑))、神道は「教」ではなく「道」、華道や茶道と同じく日本人のたしなみと申しますか心と申しますか、私個人としましては宗教とは少々違った認識をしております。
そんな私は夏によく話題になるY神社と、亡き祖父が特に大切にしていた小さな神社の崇敬会に入っております。でももちろん偏るわけでもありません。Y神社の会報とキリスト教書店のカタログが、メール便で同時に届いていたりすると、「配達のおじちゃんに『こいつ何者?』と思われたかしら」と余計な心配をします・・・。
投稿: A.I | 2013.09.07 21:19