8月7日の零戦
「風立ちぬ」が好評のようです。
私はまだ観ていません。宮崎駿の作品にしては珍しく、私の比較的得意な分野をテーマにしたものなだけに、もう少し「先入観」をしっかり持ちたいと思っています。
その一環として今日は実際のゼロ戦、いや零戦を肌で感じてきました。
場所は河口湖自動車博物館飛行舘。ウチから車で3分のところにあります。
全く不思議なもので、その零戦とは毎年いくらでも会えたのに今年の今日までその機会がなかった…というよりも今思えば無意識的にずっと先延ばしにしてきたんです。
私にはそういうことがしょっちゅうありまして、これは一種の直観、霊感というものなのでしょうね。好機は図ることに関しては、妙に自信があります。すなわち「あと延ばし」が得意(笑)。
で、やっぱりこれも今日でよかったと思いました。一つには家族みんなで行けたことです。娘たちもそれなりの年齢になり、それぞれの戦争観が形成されてきています。
さらに71年前の今日、すなわち昭和17年8月7日は、あのガダルカナル島の戦いが始まった日です。そして、その日、「大空のサムライ」坂井三郎の乗った零戦が、サザーランドのグラマンF4Fワイルドキャットと伝説の一戦を交えました。
まずはそれを再現したこちらの動画を御覧ください。
一言…すごい。
坂井の奇跡の帰還やサザーランドの再会も含めて、次の動画もぜひご覧頂きたい。
河口湖自動車博物館飛行舘には、71年前に坂井の搭乗したものと同じ(三菱と中島の違いはありますが)零式艦上戦闘機21型が完全復元体とフレームの形で2機展示されています。そして、後期の52型も完全にレストアされており、さらに最初の動画の冒頭にも出てくる一式陸上攻撃機型も機体が復元された形で展示されていて、正直圧倒されます。
その他、各種エンジンや部品もリアルな形で展示されており、なんとも言えない気持ちになります。
少年の心としてはドキドキワクワクな部分もありますけれども、一方で大人になった私としてはなんとも辛い息苦しさも感じます。
「風立ちぬ」をご覧になった方もそうでない方も、もし富士山においでになる機会がありましたら、ぜひこの博物館にも足を伸ばしていただきたいと思います。
ちなみにこの博物館では52型をもう一機完全レストアしました。それがあの靖國神社遊就館の零戦です。
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