『終戦のエンペラー』 ピーター・ウェーバー監督作品
終戦の日。まずは安倍総理の代わりに(?)靖国神社に参拝。
娘を含む中学生3人を連れて行きました。特別に靖国のことや戦争のことは話していなかったのですが、遊就館では3人とも涙を浮かべながら食い入るように遺書や遺影を見ていたのは印象に残りました。
可哀想、でもかっこいい、そしてなんで?…子供の時に一度は足を運んでおくべきだなと改めて感じました。
特に「風立ちぬ」を観た子供たちはぜひ行くべきでしょう。遊就館、子供は無料です。
さて、公式参拝(?)を終えた私は、娘たちと別れて一人新宿ピカデリーへ。映画「終戦のエンペラー」を観るためです。
さて、感想。一言…予想ははるかに超えて素晴らしい。ここまでかの戦争の本質、天皇の本質、日本人の本質に迫っているとは。
これが日本国内で作られず、戦勝国、敵国であったアメリカが作ってしまったところがなんとも言えませんね。
終戦の日に靖国に行ってから観たということもあるでしょう。しかし、たとえそうでなかったとしても、私は「あのシーン」で涙したことでしょう。
今日はダラダラとは語りません。とにかく観に行ってほしい。
本当に見事な映画でした。
ソクーロフの「太陽」とは対照的な作品。あの作品はそれなりに面白かった。映画としては「太陽」の方が面白いかもしれない。
しかし、「本質」…すなわち「白黒つけられない」日本を表現しているという意味では、こちらの方がずっと優れている。
いずれにしても、日本人が作ったのではないというのは皮肉ですが。
あっ、最後に個人的な驚きを一つ。ちょうど昨日、静岡の実家で父親から静岡の空襲の話を聞きました。この「物語」にその静岡大空襲が大切な要素として登場していることにびっくりしました。
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