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2013.06.08

バッハ 『おお人よ、汝の大いなる罪に泣け』

Attachment00 日、上の娘は東京ディズニーランドにてジャズバンド部のベーシストとして演奏の栄。すっかり全国レベルになってしまいました(ちょっと悔しい)。
 昨年も上の娘は夏休みにTDLに連れて行ってもらいました。その頃はまだベース初心者だったので聴くだけでしたけどね。
 で、去年残された家族は靖国神社に行ったんでしたっけ(笑)。こちらの記事です。
 今年はと言うと、我々は大正天皇と昭和天皇のお墓参り。こちらで紹介した最強の聖地です。
 別に狙ったわけじゃないんですけど、どうもウチでは無意識的に日米のバランスを取るようですね(笑)。
Img_6721 写真は香淳皇后様の陵。これからは女性の力が重要になってくるとの直感がありました。
 下の娘とカミさんは参道でシマヘビを見つけて大喜び。これは吉兆です。
 繰り返しになりますが、この武蔵陵墓地(多摩御陵)は本当に素晴らしい。まだお参りしたことのない方はぜひ。
 さて、我々は参拝後お別れしまして、二人は立川、私は八王子へ。
 二人は立川で映画「レ・ミゼラブル」を観たとのこと。イギリスによるフランス(&アメリカ?)揶揄とも捉えられる作品ではありますが(笑)、ずいぶんと感動したようです。
 私はバッハのオルガン作品などを弦楽器、管楽器のアンサンブルで演奏するという新しいプロジェクトの初音出しでした。今日はバッハとフレスコバルディを演奏しましたから、こっちはドイツとイタリアか。
 なんだか、今日の我が家は「枢軸国」対「連合国」っていう感じだなあ。ホント狙ったわけじゃないんですが(狙ってどうする…笑)。
 で、私としてはですね、今日は大好きなコラール前奏曲「おお人よ、汝の大いなる罪に泣け」を演奏できたのが感激でしたね。
 オルゲルビュヒラインに含まれるこの受難コラール(BWV622)。本当に美しい。非常に複雑で神秘的な和声(当時としては破格)と魅力的な旋律(コラールの旋律の変形)。ロマン派の到来をも予見させる恐るべき作品だと私は思っています。
 楽譜付きでお聴き下さい。こういうスクロール式スコアで観る(聴く)と「音楽は未来からやってくる」というのが実感できますよね。

 う〜ん、涙が出る。ある意味「レ・ミゼラブル」だよなあ。イエスの受難や我々の罪を各所で象徴的に描いている。非常に物語的であり絵画的でもある。音楽をこういう次元にまで進化させたバッハは本当にすごい。
 私、実はこの曲が好きすぎて、以前旋律部分をヴァイオリンで弾いたことがあります。鍵盤奏者の渡辺敏晴さんと教会で催したコラールコンサートです。
 今回はヴィオラで内声(オルガニストの左手パートの一部)を演奏したんですが、これがまたすごい…。やってみて分かります、バッハの偉大さ。
 ちなみにこのコラール、バッハはかのマタイ受難曲の第一部の終曲で使用しています。そちらもお聴きいただきましょうか。これもまた様々な象徴に満ちた高次元音楽です。
 あえて初音ミク合唱団バージョンでどうぞ(笑)。解説が素晴らしいので。

 というわけで、今日の我が家は近現代史の「罪」を復習するような一日を送りました…なんて、そんなこと考えていませんでしたが、こうしてこじつけてみると、それなりに象徴的であったりするから面白いものです。

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