武蔵陵墓地(多摩御陵)
憲法記念日。早朝の夢で「昭和天皇の墓参りをせよ」とのご神託を受け、八王子の武蔵陵墓地を参拝いたしました。
先日訪れた新宿御苑(昭和天皇の大喪の礼が行われた場所でもあります)の映像が現れたのち、そのような託宣がありました。
あっ、なるほど…憲法改正論議の高まる中、実は第9条の発案者である昭和天皇はどのようにお考えなのか、それをうかがって来なさいということかと夢の中で合点したのです(中二病でスミマセン)。
実を言いますと初めての参拝でした。昭和天皇を心から敬愛申し上げているにも関わらず…。
いや、いったいどれくらいの日本人が参拝しているのでしょう。それどころか、昭和天皇の陵墓がどこにあるかご存知ない方が大半なのではないか。
これはある意味では、天皇の存在を象徴しているとも言えます。決して表で出るわけでもなく、国民にいらぬ足労を与えぬよう静かに祈り眠る…。
しかし、このたびこの武蔵陵墓地を訪れ、心からここは日本人なら必ず参らねばならない場所であると確信しました。
武蔵野の豊かな本当に豊かな森に囲まれた簡素な墳墓。富士山と皇居を結ぶ霊脈の上に自然な曲線を描いて並ぶ、大正天皇陵、貞明皇后陵、昭和天皇陵、香淳皇后陵。
本当に今まで全く味わったことのない気の流れ、2000年を超える歴史の堆積を感じました。
まさに「和」の象徴です。心が洗われます。
こういう軽い言い方はあまり好みませんが、今風に言うのなら「最強のパワースポット」です。
いつも高尾駅周辺に車を駐めて都心に向かう私。高尾駅のこんな近くにこんな場所があったとは…不覚でした。これからは毎度参拝してから電車に乗ることにいたします。
参拝はもちろん自由(無料)ですし、広大な駐車場も開放されています。今日は祝日ということで、家族連れなども見かけましたが、参拝者は決して多くなく、私もそれぞれの天皇様、皇后様とほとんど1対1で向かい合うことができました(なんとも貴重な時間)。
一般に「多摩御陵」と呼ばれるのは慣習によるものです。すなわち、大正天皇陵が「多摩陵(たまのみささぎ)」であるからです。
昭和天皇陵は「武藏野陵(むさしののみささぎ)」です。上の写真はその昭和天皇陵。写真ではなかなか伝わらない奥行き感、立体感、いや三次元を軽く超えた高次元の感覚があります。宇宙と大地と未来と過去がつながり、まさに「中今」を象徴する空間となっています。
他の御陵もそれぞれに素晴らしく、それぞれが陰陽のバランスを取りつつ、富士山と皇居(今上天皇皇后両陛下)を結びながら、この日本国全体を静かに見守ってくださっています。
さて、昭和天皇の憲法改正に対するお考えはと言いますと…「憲法改訂の権利と義務は国民にある。これを機に大いに議論せよ。しからば結果自然になる」とのこと。
なるほど、やはり「改正」ではなく「改訂」なのか。さらに「権利」だけではなく「義務」としてもとらえるべきだと。そして、そういう議論の過程において、昭和天皇の平和憲法への真意が正しく捉えられるということです。
いたずらに「賛成」「反対」の二元論で対立すべきではないということですね。全くそのとおりだと感じました。
そのほか、それぞれの陵の前でいろいろなメッセージを預かって参りました。私自身の責任(権利と義務)も痛感いたしました。
皆さまもぜひ、武蔵陵墓地に参拝なされ、心を鎮め、魂を高次元に解放し、天皇家を中心とするこの日本という国と、そして地球の平和をお祈りされることをおすすめいたします。
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