歴史認識…歴史と認識の多様性

たしか昨年末、今年中に民主党と日本維新の会はなくなると予言しましたけれど、どうなるでしょうね。
民主党はすでに虫の息。維新も東西分裂の兆し。いずれにせよ野合は長続きしないということでしょう。
さて野合と言えば、歴史認識に関しても二党はずいぶんと多様なようです。
上の表は東西維新の歴史認識の温度差を明示してくれています。
私は橋下さんや石原さんやその他の御仁のように野暮ではないので、ここで自分の歴史認識を述べることはいたしません。
だいたいが、「歴史認識」とはまさに「歴史認識」であって、歴史の事実ではない。認識というのは個人的な問題であって、いわば青信号の色を青ととるか緑ととるかというようなものです。
それも「過去」に関すること、それもここでいう「歴史」は「近過去」のことに限定されますから、いくら仲間内だとしてもそれを共有、一元化することには相当な無理があると思います。
今日は地元のある所でリアルな証言を聞いて来ました。戦後すぐこの富士北麓に米軍が進駐した時のことです。今でも駐屯地があることから分かりますとおり、ここは特別な地域です。
その時、その米兵相手の娼婦たちが全国から列をなして集まっていたと。まあそれは事実でしょう。別に不思議なこと、驚くべきことではありません。当地のお年寄りはみんな知っていることです。
では、それをどう捉えるか。それはそれぞれの「認識」の問題です。そして、そのそれぞれの「認識」をもって他者を責めるのか、それともそれ以前に彼女らに同情するのか、さらには彼女らの行為を尊いものとするのか、あるいはそれらを複合させるのか、それもまた人それぞれであって然るべきです。
いろいろな選択肢が、それこそ個人の数だけあって当然なわけです。その際の米兵や娼婦たち個人にも、それぞれの「認識」があり、それに基づいた行動や感情があった。その全てが正しい「歴史」であると、私は「認識」しています。
私は「時間は未来から過去へと流れている」という考え方、さらにはそれを超えた仲小路彰的な(すなわち球体的な)時間観を持っていますから、我々があまりにも後向きに未来に入っていくのには違和感を覚えます。
過去に学ぶこと、あるいは反省すること、謝罪すべきところは謝罪することは、もちろん大切ではありますが、先ほど書いたような「過去の無限の多様性」と「過去の不可塑性」をもってすると、あまりに「認識=コト」にこだわっていては、未来の創造に際して障害が生じると思います。
「認識」にこだわると、それはいずれ善悪二元論という最も多様でない形態に陥ります。つまり、原理主義対原理主義になってしまう。そこには間違いなく「争い」しか生じません。
まあ、その「争い(戦争)」がカネになってしまうから恐ろしい世の中なんですけどね(苦笑)。
様々な「認識」、そして様々な「歴史」という、我々の世界の当たり前の本質(モノ性)を見つめれば、局所的な解釈やそれに則った衝突(コト性)など、実に馬鹿馬鹿しいということに気づくでしょう。
私たちは、時々後ろを振り返りつつ、やはり基本は前向きに未来に入って行かなければならないのです。安倍総理の優れているところは、実は非常に未来志向であるところです。皆さんお気づきになっていないかもしれませんが。
「日本を、取り戻す」が前向き?…そのことに関してはいずれ時期が来たら書きます。今日はこのへんにしておきましょう。
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