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2013.05.14

最近の富士山について

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 朝の富士山です。ここ1週間でだいぶ雪解けが進みました。それでも今年は残雪が多めです。降雪量が多かったのと、寒さのぶり返しの影響でしょう。
 北西側の雪解けが早く進むのは、おそらく西風によるものだと思います。これは毎年の傾向で、地熱が高いからとか、そういうことではありません。
 山上の雲が影を作っていて、なんとなく珍しいデザインの富士山ですよね。これはこれで趣があります。決してカレンダーや絵葉書にはならないリアルな富士山の姿の一つです。
 私は太宰と一緒で(?)、おあつらえ向きの富士山(風呂屋のペンキ画)よりも、こういう自然体の富士山が好きですね。
 さて、次に私が計測しているラドン濃度のグラフをご覧いただきましょう。最近の富士山のご機嫌がよく分かります。

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 今までの最大値は38、最小値は8、平均値は20。私が経験的に設定している平常値範囲は13〜22ですので、ここ1ヶ月ほどの数値がいかに安定しているか分かりますね。
 私の経験的仮説は、ラドン濃度の山の登り口から2〜3週間後に東日本で地震が発生するというものです。
 ご覧になって分かるとおり、実際4月10日付近のピークのあと2週間後の24日付近からは地震(グラフにあるのはM4.5以上)が非常に少なくなっています。富士山を含めた東日本全体が静穏だということですね。
 ラドンの計測を始めた2011年秋以降、このような静穏期は初めてです。
 かの大地震の影響は、全体としては収束、静穏化の方向に進んでいるのです。これは当然と言えば当然。
 しかし、一方で広義の余震活動は今後10年以上続くものと思われます。いつも書いているように、私の考える「最大余震」もまだ発生していません。
 忘れた頃に…ということにならないよう、このラドン濃度の計測を続けてゆき、大きな異変や兆候はしっかり捉えていきたいと思います。
 世間では富士山の噴火がどうのこうのと言われていますが、たとえば、河口湖の水位の低下や滝沢林道の亀裂は、間違いなく(長期的&短期的)気象性のものです。
 富士山本人としっかり対話するところから始めなければなりませんね。

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