『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』 竹田恒泰 (PHP新書)
今日も東京へ行ったんですが、またまたとんでもない所でありえない人とバッタリ会ってしまいました。
ある意味、その人はそんな所に絶対にいない人だったのです。
まあ事情を聞けばなるほどとも思ったわけですが、それにしてもなあ…駅とか店とかじゃ分かりますよ。それがたまたまトイレに寄った千駄ヶ谷鳩森八幡神社ですから。
あまりにシンクロニシティが多すぎて、いよいよ私もやばいんじゃないかと心配…いや、楽しみになります(笑)。
さて、東京に向かう前、朝まである知り合いが我が家にお泊まりになっておりました。その方とも昨夜飲みながら、そしてプロレスを見ながら語り合ったんです。「天皇」の存在について。
天皇と言うべきか天皇制と言うべきか、それも難しいところですけれども、私としては「天皇」は日本の象徴として、竹田さんの、いや北野武さんの言うとおり、「はなからいる」存在です(そう、この本で一番面白くためになるのは竹田さんとたけしさんの対談です)。
それはちょうど富士山と同じ。天皇制反対とか、天皇を認めないとか、それって私にしてみると、富士山反対、富士山をなくせ!と言っているように聞こえるんですね。
日本の象徴としては全く同じだと思うんです。いや、かたや山でかたや人間ではないかと。そのとおりです。しかし、この竹田さんの本の中でも強調されているとおり、人間も自然から生まれたんです。つまり自然の子どもだから自然の一部に決まっています。
富士山と我々人間を同列に「神」として尊重してきたのが、日本の神道というか哲学だったわけじゃないですか。
私はいわゆる右翼ではないので、左の皆さんとも大変仲良くさせていただいています(逆に右の人には構えてしまうかも)。
いや、考えてみれば、右も左も自然だし神だし(笑)。
まあとにかく日本の「和の精神(和魂)」の象徴が富士山であり、天皇なのです。そして、昨日、おとといの記事に書いたようにですね、和魂の浄化、高次元化のためには1%の「荒魂」が必要なんです。
戦後、天皇に対する批判となっているのは、その必然的な荒魂の発現の部分についてなんですね。ですから全然全体像をつかんでの議論ではない。
もちろん私も全てを理解しているわけではないし、ここ数日の「国譲り」論も全くの試論なわけですが、それでも、こうしてあえて発信していきたいんですよね。
しかし、基本私は、「象徴」とは無意識的存在であるべきだと思っています。富士山も天皇も。
ですから、こうして竹田さんが「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか…それは天皇のおかげ」と声高に主張することに対しては、なんとなく違和感を持つのも事実です。
一昨日の記事で「第六の国譲り」はもう始まっていると書きました。昨日の小橋選手の記事を読んだ方は、あの興行のことかと思ったかもしれません(笑)。実は違います。
「第六の国譲り」は日本の象徴の発動かもしれません。えっ?富士山噴火?いえいえ…それは、まだナイショです。
Amazon 日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか
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コメント
和の精神を再認識する古事記の現代語訳。
竹田さんが、現代語版の古事記を発刊されましたね。
日本的な考え方の根本って、なに?、
と思いめぐらせたとき、やっぱり神話ははずせない、
と言うことだと思います。
そんな竹田さんを論評するサイトを見つけました。
http://www.birthday-energy.co.jp/
古の官僚のような存在だと、評価しています。
本当はどんな人なのか、一端が垣間見えると思います。
投稿: 三治 | 2013.06.27 07:14