逆・教育勅語
主権回復記念日。その日に皇太子ご夫妻がオランダへ、そして安倍総理ご夫妻がロシアや中東へ。非常に大きな動きを感じる一日でした。
これからの日本を象徴するかのように、河口湖畔から眺める富士山は実に堂々と、しかし穏やかでありました。
主権回復について、私も複雑な感覚や考えを持ってます。沖縄の問題はもちろんとして、本当に主権を回復しているのかということに関してもですね。
はたして私たちは戦前、戦中、そして戦後の客観的な検証と総括をしているのか。少なくとも私はまだできていませんね。最近ようやくその作業を始めたというのが正直なところです。
それまでは、学校においても、また社会においても、そうした話には蓋をされて(墨を塗られて)きたような気がします。あるいはずいぶんと偏った考えを注入されてきたのかもしれません。
私はそういう戦後の歴史に対して、誰かを恨むとか、何かを敵対視するというような姿勢は取りたくないと思っています。逆に、自分の問題として考えて行きたいのです。
そんな私にとって、意識的に保守の方々の意見を聴くということは大切なことですね。私の半生において、それらは、それこそ意識的に遠ざけられてきたと感じるからです。
私の世代はそういう空気を思い切り吸ってきた世代です。その反動もあるのかもしれませんね。
保守の方々はどちらかというと、私よりもずっと熱心に「敵」を想定してお話することが多いので、ちょっと過激な感じがしないでもありません。しかし、バランスを取るためにはそのくらいしないとダメなんでしょうね。それはよく理解できます。
今日紹介する倉山満さんや赤池誠章さんも「真正保守」を標榜する実に熱い人物です。私は彼らの言葉の中に、自分に欠落していたモノ、自分が知らなかったコトを多く見出します。
もちろん私は私ですから、それらに全て賛成するわけではありませんが、もし、望むと望まざるを問わず私と同じような半生を送ってきた方々がいらっしゃったのなら、彼らの言葉にひと通り耳を傾けてほしいと思います。
まず、分かりやすいところから、倉山満さんの「逆・教育勅語」から入っていただきましょうか。これは笑えるけれども笑えません。
これを観て聴いて、倉山さんは戦前の教育に戻そうとしている、明治の教育を礼賛しているのかと思うと、それは間違いです。
明治維新を起こし日清日露を勝ち抜いた人々は江戸の教育を受けている、昭和の愚かな戦争をしたのは明治の教育を受けた人たちだ、ということをしっかり述べています。
それらも含め、大変示唆に富む倉山さんの講演および、(山梨が誇る大戸屋の話で始まる)山梨が誇る赤池誠章さんの講演もぜひお聴き下さい。栃木で開かれた「教育再生シンポジウム」での講演です。
続きまして、お二人によるパネルディスカッションです。倉山さんのしゃべりというかレトリックは面白いけれども、ちょっとアイロニーが行き過ぎかなとも感じますね(笑)。それで損しているところもあるかも。
山梨県の私立学校で教育に携わる者として、そしてそれ以前に一人の日本人として、また一人の地球人として、後半生は自ら考える姿勢を貫いていきたいと思っています。
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