唯物論を乗り超える
時間がないので、ごく簡単に書きます。思いつきでメモっていくので話が飛びます。たぶん。
まず、昨日の全日本プロレスの話。新オーナーによる新体制初の両国国技館大会。さまざまな歴史を内包する聖地で、ある種の霊的な暴動が起きました。
「ガチンコセメントプロレス」というワケの分からん言葉を引っさげてリングに上がった白石オーナー。ファンの怒号の中、反発するKENSO選手に張り手をかましました。KENSO選手はやり返さなかったのですが、全日本所属ではない佐藤光留選手がオーナーに突進し、そして号泣しました。
私がいつも言っているように、プロレスは単なるスポーツではありませんし、単なるエンターテインメントでもありません。
「体」をもって「霊」を顕す宗教的な儀式であると考えています。まじめに。
そこに、いわゆる唯物論で踏み込んできたのが総合格闘技でした。
その頃のプロレスはたしかにその霊性が弱体化していた。だからこそ、唯物論が侵入する隙があったのですが、その後の流れは確実に霊性の復権に向かっていると感じていました。
今はその正念場に来ていると感じます。
「ガチンコセメントプロレス」という一見矛盾しているような、しかし、たしかに理想的とも言える言葉には、不思議な説得力を感じるのも事実です。
先ほど霊性の復権ということを書きましたが、そのプロセスとして、誤った霊性が強くなるということも、歴史上よくあることです。
たとえば現代プロレスで言えば、シナリオに基づいた予定調和的、組合的な試合内容がそれです。そこに表現される闘いは決して本物ではありません。
つまり、唯物論的な闘いに対抗するためにとりあえずフィクショナルな闘いが「演じられる」ことがあるのです。
日本の近代史における出口王仁三郎のトリックスター的な動きもその一つでしょう。西洋近代を象徴する唯物論(共産主義のみならず資本主義も含む)を、ある種の演劇性、反科学的な諧謔性によって凌駕しようとした。
それは巨大な勢力に対しての正統な戦いのあり方です。決してそれ自体は間違いではありません。唯物的な思考が最も混乱をきたすのは、そうした大衆的なお芝居であったりします。
私は、唯物論的世界観というものを、人間が作り上げたニセ神様、すなわち悪魔悪神であるととらえていますから、そうした演劇性や諧謔性というものは、実はホンモノの神様の発現の一形態であると感じています。
問題は、その次の段階なのですね。そうして、悪神を混乱させたのち、いよいよ本当の霊性を復活させるためにどうすればよいか。
そういう意味では、全日本プロレスは、一見唯物論的に見えるオーナーによって、次のステージへの覚醒を促されているような気がするんですよね。レスラーはもちろんファンたちもです。
だから、私は白石さんの言動には、微妙に違和感と反発を覚えながらも、どこか納得できるところもある。すごい人が現れたなという気もする。さあ、霊性の担い手たちよ、ここからどうする?!という感じ。
TPPもそうなんです。たとえば農業のことを考えてみましょうか。
民主党政権によって(のおかげで)、農協(JA)の腐った実情が明るみに出ました。もちろん、それは自民党政権時代に「霊」が「体」に負けた結果としてそうなっていたのですが、そのウミが明るみに出た。
そして再び自民党政権に戻った時には、すでに集票装置として機能しないことも明白になっていたので、唯物論的な蜜月関係など復活するはずもなかった。
安倍総理が言うように、日本は瑞穂の国なのです。農業は決して唯物論的な世界ではありません。非常に霊的な力の強い世界。霊性を基礎に置かねばどうにもならない生命の世界なのです。
ですから、このたびのTPP交渉は、本当の日本の農業の復活のきっかけになるとも言えるのです。戦後の農地改革や農協政策、さらには農薬や機械化といった近代農法によって失われた「霊」的な部分、日本を支える「魂」が復活するきっかけとなると考えています。
もちろん、それは生産者だけでなく消費者の方にも言えることですね。真に賢い選択ができる日本人であれば、グローバル経済という唯物論を凌駕することができるはずです。
仲小路彰も唯物論を霊性で超越せよということを述べていますし、その具体策を示しました。その象徴とも言える壮大な構想を、ここ富士山麓で現実化しようと努力しています。
…というわけで、なんだかいろいろな話に飛びましたが、今日はこれくらいにします。
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