ダイエットマン
非常に忙しいので軽い小噺を。
私の一日一食(夕食のみ)生活ももうすぐ丸10年になります。非常に健康ですし、昔重篤だった花粉症もすっかり軽症になりまして、つくづく自分の体にあった食事習慣なのだなと思います。
そういう意味では、私はダイエットのプロとも言えますね。まさにダイエットマン。
ところで、日本ではダイエット(diet)というと、摂取カロリーをコントロールして体重を減らすことを言う言葉ですけれども、原語ではちょっと違うニュアンスなんですよね。もちろん、食事制限的な意味もありますが、基本は「規定食」というような意味です。
つまり、それを日常的に食べ続ければ健康が保てるという前提での食品という感じですね。
「Diet Cola」なんていうのも、まあ一般には低カロリーのコーラという印象でしょうけれども、語源的には「毎日飲み続けても良いコーラ」という感じなのです。
そう考えると、私は基本「食べない」ので、ダイエットマンではないかもしれませんね。食べる時は食べたいと直感的に思ったものを食べたいだけ食べますし。
それから日本では運動してカロリーを消費することもダイエットと言いますが、これは間違いと言えば間違いです。あくまで食べ物の話。
ちなみに、痩せすぎ、栄養失調の人が、たくさん食べて適正体重に持っていくこともダイエットの一部です。あくまで「適正な食事」という意味なので。おそらく古くはこちらの意味で使われる方が多かったのでは。
さて、実はここからが今日の本題です。実は私は100%「ダイエットマン」ではないとも言えるのです。
私、勉強不足で恥ずかしながら今まで知らなかったんですが、「Diet」には「国会・立法府」という意味もあるんですね。
これを知ったのはですね、この前、国会図書館のデジタルライブラリーを紹介したじゃないですか。
で、国立国会図書館のホームページを見たら、「National Diet Library」って書いてある。
ん?「ダイエット・ライブラリー」?
基本全ての本を収蔵している国会図書館って、全然「ダイエット」じゃないじゃん!?ww
一瞬、そう思っちゃったんですよね。なんかぶくぶく太っている、太っていく図書館を想像してしまった(笑)。
それで、いちおう英語の先生であるカミさんに聞いたら、「えっ?知らないの?Dietって国会っていう意味じゃん」と言われてしまった。
皆さんご存知でしたか?なんでも受験用の単語集とかちゃんとやると出てくるのだとか。私はちゃんとやらなかったので知りませんでした。
「Dietman」というとですね、「国会議員」「代議士」を指すんだそうです。だから私は「ダイエットマン」じゃない。
国会のことを「パーラメント」じゃなくて「ダイエット」と呼ぶのは、スウェーデンやデンマーク、ハンガリー、そして日本くらいのもののようですね。
なぜ、そうなったのか…これはよく分からないのですが、ドイツの影響かなあ。ドイツの国会も英語に訳す時はDietを使うようなので。
ダイエットがなぜ国会なのかというと、やはりラテン語やギリシャ語に語源があるようです。規定食のダイエットと同様に「日々の公務」というような意味合いがあったとか。
つまり、ダイエットの「ダイ」は「ダイアリー(diary)」などと同様に「デイ(day)」につながるということです。
以上、スケールの大きな小噺でした。
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