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2013.03.07

「無理しない 職場みんなの 合い言葉」!?

Poster0111s 笑いしました。そして、そのあと暗澹たる気持ちに…。
 山梨県内の某公立学校に行った際、こんなポスターを見つけました。日教組のポスターです。「無理しない」ねえ〜(苦笑)。
 私は公立の先生とも話す機会が多いのですが、まあ、今の山梨県の公立の職員室の状況はたしかに「無理しない」ムードが漂っていますね。その結果大変な生徒と先生の関係に大変な無理が生じている。
 もちろん、全ての公立がそうだというわけではありません。一部でしょう。また、我々私学にも全くそういう憂慮すべき状況がないわけではない。
 しかし、私が聞き及んでいる状況は多少誇張があることを勘案しても、やはり放置すべきレベルではないと感じます。
 特に、最近の「体罰」騒ぎのあとはその傾向がさらに悪化している。「触らぬ生徒に祟りなし」とばかりに、とにかく事なかれ主義が蔓延し、面倒なことは最初からしないというムードがあるとのことです。
 いや、実際に「生徒には触るな」というお達しが出たところもあるとか…。たとえば、これは他県の話しですけれども、ある中学なんか、なにかあったら一言だけ注意をして(注意をしたという既成事実は作って)、あとは「記録」につけておく。そして、それを成績や進路指導に反映させるというやり方をしている。
 はっきり言ってそんなことは「先生」でなくてもできます。いったいプロとしての誇りはあるのでしょうか。
 悪名高き山教組にかぎらず、日教組はずいぶんと変わってしまいましたね。いろいろ問題があったにせよ、以前はそれなりに相互研鑽組織の色合いもあったものです。それが今では、極端な話、「お互い無理しない、仕事しないようにしようね組合」になってしまっている部分がある。
 もちろん労働組合というのは本来そういう性質、つまり資本主義的(!)に言って、同じ給料をもらうなら仕事量が少ないほうがいいという論理に基づいている部分がありますから、たとえば上のポスターの言わんとするところも分からないではない。
 しかし、私がいつも言っているように、政治や医療や教育と言った「先生」と言われる仕事はですね、市場の外になければならないものなんですよ。特に「公務員」は。公立が経済的「効率」ばかり求めるようになったらおしまいなんです。
 このポスターや標語について知りたくて、日教組のホームページを見たら、また笑わせてもらいました(失礼)。上の標語が最優秀賞。その他優秀賞は次のとおりです。

「助けて」といえる職場がありがたい    
変えていこう! みんなの意見出し合って  
無理・無駄・無用 みんなで点検 職場を改善 
見直そう あなたの職場 健康度      
知ってます? 隣の人の悩み事       
よし帰ろ!ゆとりが明日のエネルギー

 小学生みたいな標語ですね(笑)。特に最後のは面白い。
 いや、実際のところ、まじめな県のまじめな教員の皆さんは、夜遅くまでストレスフルなお仕事をされていて、これらの標語に救いを感じているにちがいありません。
 しかし一方で、これらの言葉を見て、そこに安住してしまうような一面があるのも事実です。まあ、それは組合の問題というより、個々人、あるいは個々の職場の問題なわけですが。
 我々私学人にとっては、「無理」は当たり前。無理しないとそれなりの成果も上げられませんし、逆に言えば、生徒のためなら多少の無理は無理とも思わないというのが常識です。
 また、教育は経済(貨幣価値)の外にあるからこそ、「無理」「無駄」「無用」が大切であり、そこにこそ生徒を育てる栄養素が含まれているという一面もあります。私の「無駄話」がいかに生徒の人生に影響を与えているか(笑)。
 日教組もこんなことを言うなら、相変わらず続いている山教組の選挙活動(政治活動)やら、それこそ無駄、無用に見える異常な数の研修やら出張やらを減らした方がいいんじゃないでしょうかね。生徒に向き合う時間が減る一方のようですよ。

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