何もない一日…
今日は本当に久しぶりに何もない一日でした。
いえいえ、仕事は恐ろしくたまっております。学年末テスト、高校の入学手続き、音楽祭、3年生を送る会、卒業式、修了式、クラス編成試験、修学旅行、オリエンテーション…3月は大変です。
で、「何もない」というのはですね、実は今日2013年3月4日は、あの2011年3月11日以来(おそらく)初めて日本中で有感地震がなかった日だったのです。
これは5日の午後にキャプチャーしたものです。ご覧のように4日が抜けてますよね。
もうすぐ東日本大震災から丸2年になります。いつかこういう日が来るのかなとは思っていましたが、こんなに早くやってくるとは思っていませんでした。
上のグラフは2011年から今までのM2以上の地震の発生回数です。ご覧のように2011年3月以降、多少のでこぼこはあれど、確実に収束に向かっているのが分かります。
逆に言えば、2010年と比べれば分かるとおり、まだあの巨大地震の余震や影響は続いているとも言えますね。また先月は少し地震が増えていたことが分かります。
私も含めて人間の記憶もまたこうして薄れていくのだとも言えましょう。先日紹介した昭和三陸地震&津波の時も同じだったのでしょうね。そして80年近く経って再び惨事が襲ったわけです。
ちなみに2011年2月は少し地震が増えていますよね。これは3.11の予兆だったのかどうか微妙なところです。
以前どこかで書きましたでしょうか、実はあの巨大地震の前に、気になる地震が発生しています。まず上旬にトカラ列島で、そして下旬に岐阜県飛騨地方で群発地震が発生しているのが目につきます。東北からは遠く離れていますが、それはあくまでも人間の感覚。なんらかの関係がないとは言えないと思います。
もちろん、三陸沖で中規模の地震が少し、その他東北の内陸部でも小規模地震が発生していますが、特に目につくほどではありません。どちらかというと、和歌山県南部や千葉県南島沖の中規模地震の方が気になるところです。
この前、「過去には学ぶべきものはたくさんあるが原因は一つもない」というようなことを書きましたけれども、地震などの自然現象も実はこうして「未来に原因があって現在に結果が現れる」ということもあるのです。
だから、それらが全て過去になった時にはよく復習して、その一見逆の因果関係というものをしっかり見定めなければなりません。
実は自然科学の世界ではそういうことが難しいというか、科学者の皆さんはそれが苦手なんですよね。なにしろ時間は過去から現在、未来に向かって流れる、過去が原因があると考えがちですから。
ある意味では、それがあの3月9日の地震を前震ととらえられなかった理由かもしれませんね。
また「3.9と3.11の間に何が起きたか」にも書いたように、沈黙というのも怖い。そういう意味では、今日「何もなかった」のは一つの脅威であるとも言えましょう。
科学的とは言えない「嵐の前の静けさ」には、どうも科学発生以前からの人間の体験の叡智が詰まっているようですね。
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