満員御礼!「スペシャルなアリアと協奏曲の世界」
ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。そして、共演させてくださった音楽家の皆様にも心から感謝です。
演奏会の内容は昨日告知したとおり(詳細・写真はこちら)でしたが、私たち演奏家も実は初めて聴く曲がありまして、それは木島さんのソプラノと崎川さんのフォルテピアノによるハイドンとモーツァルトの歌曲ですね。これらが非常に素晴らしかった。写真はお二人のリハの様子です。
私はそのあたりの音楽には疎くてですね、こんな名曲があるなんて正直知りませんでした。やっぱり歌はメロディーですね。そして、それを飾る伴奏のセンスも大事。
その点、私はモーツァルトよりもハイドンの方に耳を奪われましたね。ものすごく新しく聞こえました。最初、えっ?近代歌曲?と思ってしまったほどです。
おととい「歌」論、「メロディー」論を偉そうに語ってしまった私。もっといろいろ聴いたり演奏したりしないとダメだなと感じましたね。いやあ、死ぬ前にやらねばならないことが多すぎる(笑)。
私の演奏の方はどうだったか…珍しくあまり緊張もしないで楽しく演奏できましたね。やっぱりヴァイオリンよりヴィオラの方が向いてます(去年はいろいろな意味で大変だった)。
今年もお客様として古楽界の重鎮渡邊順生さんがいらしたり、その他知り合いのプロの演奏家のお顔もチラホラとお見かけしました。それもまた歓びであり、演奏に気合が入るものです。
また、私としては仕事上お世話になっている方がわざわざいらしてくれたのがとても嬉しく、それに気づいた後半はより気合が入って、気合が入りすぎてホルン(!)の音が割れてしまったり、ファゴット(!)の音が出なかったり…すみません。そう、今回は初めて本格的に管楽器のパートをやったんですよね。これまたとてもいい経験でした。弦とは全く違う難しさがありますね。
朝岡さんのお話はいつもながら面白い。今回の演奏会がなぜ「スペシャル」なのか、初めて分かりました(笑)。なるほど。当時の演奏会形式というわけですな。
練習の合間に調律の梅岡さんとまたまたマニアックな話で盛り上がりました。そうそう、この前書いた、「霊界物語のクラブイコード」ですけれども、やっぱりこれって大変な発見だったようです。ドルメッチらの第一次古楽ブームの波が、実は大正時代にすでに日本に到達していたのか…。宮沢賢治の作品に「ヴィオール」が出てくるというのも初めて教えていただきました。ますますあの時代に興味が湧きましたよ。
と、そんなわけで、私のような者がこのような素晴らしい方々に囲まれて、素晴らしい環境の中で演奏できるなんて、本当に幸せなことであります。継続は力、いや宝ですね。自分にも感謝しましょう。
山手バロッコとしての次の演奏会は6月1日(土)、横浜市開港記念会館での協奏曲特集です。バッハ、テレマン、ヴィヴァルディなどの名曲をお送りします。私は…ヴィオラ・ダモーレのソロをやります!変な楽器を弾くことに関しては誰にも負けない私(?)の本領を発揮できるよう頑張ります。
そして翌日6/2は浜離宮朝日ホールでベートーヴェンを演奏する予定です。両方ともオリジナル楽器による演奏であり、なかなか日本では演奏されない曲もありますので、よろしかったらぜひ!
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