ロシアに隕石落下
す、すごい…。こういう映像が残る時代になったんですね。それもすごい。
先日、「2013年はスーパー彗星イヤー」という記事を書きましたが、どうも今年は外から地球に近づいてくる天体に影響を受ける年になりそうです。
それにしても驚いたのは今日15日にこういうことが起きたことです。そう、16日に小惑星が異常接近するという意識があったからです。もちろん、そちらは地球に衝突することはないと言われていたし、それを私も信じていたわけですけれども、そのタイミングで「ロシアに巨大隕石」というようなニュースが流れたので、一瞬ギクッとしたわけです。
小惑星「2012DA14」の直径は45メートルで、それが地球に衝突すれば核爆弾レベルの破壊力がありますからね。全地球的な被害は出ないにしても、もし都市部に落下すればそれは大変なことになりかねません。
しかし、今回の隕石も推定直径15メートルということですから、これもまた結構大きい。それなりの衝撃波を発したようで、1000人規模での負傷者が出たようです。
隕石は100メートルくらいまでの直径の場合、ほとんどが空気との摩擦に耐えられず爆発分裂してしまいます。今回もその爆発の様子が映像でとらえられていますよね。
その破片は無数に地上に落下したものと思われます。それこそ原発などに落ちたら大変なことになりましたが、どうも今回は不幸中の幸い、死者も出ず、破滅的な破壊も起きなかったようです。
1908年、シベリアのツングースカ大爆発の隕石の直径は約100メートルと言われています。やはり上空で爆発したのですが、その放出エネルギーは広島型原爆の数百倍から千倍に及んだと考えられます。
今回はそれ以来の巨大隕石落下ということになります。約100年に1回、こういうレベルの隕石落下が起こるということでしょうか。それがまたロシアだったわけですね。それだけロシアは広いということか。
将来的には直径がキロ単位の隕石、いや小惑星衝突の可能性があります。
6500万年前の、あの有名なユカタン半島に落下した天体の直径は10km。その放出エネルギーはツングースカの数百万倍。人間が造る爆弾とは比較にならない、まさに天文学的な衝撃です。
その際発生した地震は推定M11以上(!)。津波も数百メートルの高さ(!)。場所によっては1キロを超える高さだったと言われています。その後の気候変化などは恐竜の絶滅の原因の一つとも考えられていますね。
もうこうなったら、我々人間の力でどうのこうのとか、温暖化とか戦争とか原発とか…なんだかどうでもいいような気さえしてしまいます。
今回はまさに人間にとっては不幸中の幸い。人間の無力さを思い出すいい機会になったと思います。クワバラクワバラ…。
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