出口王仁三郎が発信されました。
今日は出口王仁三郎デーでしたね。
先日宣伝いたしましたとおり、今日から12日まで東京都北区の北とぴあにて、「出口王仁三郎とその一門の作品展」が開かれています。
私もさっそく娘たちを連れて行って参りました。写真は会場の北とぴあのエントランスです。ここは思い出の場所です。若かりし頃(独身時代)、北とぴあ国際音楽祭の祝祭管弦楽団で何度も演奏した場所です。ヴィオラ・ダモーレやヴィオリーノ・ピッコロなんていうマニアックな楽器でソロをした思い出もあります。
久々にあの空間に入ってすぐに耀わんの写真があったので、なんとも言えない不思議な縁を感じて胸が熱くなりました。
さて、展覧会ですが、それはそれはもう素晴らしかった。
数々の耀わんは、まさに輝く玉のようでしたし、王仁三郎の迫力ある書の数々や、歴史を変えたなおの御筆先、その他の歴代教祖の女性らしい易しい作品群、さらには日出麿の仙境の書など、なんとも表現のしようのない芸術の力を感じることができました。
「芸術は宗教の母」とはよくぞ言ったものです。宗教的感情は言葉以前のアプリオリな存在であるべきです。「はじめに言葉(ロゴス)ありき」ではないと思います。
ぜひ皆様もご覧になってみてください。純粋に芸術作品としても素晴らしい。もちろん芸術以前のモノとしても素晴らしい。さらには宗教的な価値からしても素晴らしい。一生に一度は遭遇すべきものです。
我が家でもご縁あって耀わん「十和田」をお預かりしておりまして、以前こちらでも紹介していただたとおり、耀わんはweb0.0のデバイスだと私は常々思っています。
今回も会場にて何人かの方に突然声をかけていただき、大変貴重なご縁をいただくことになりました。本当に人を引き合わせる力を持っているんですよ、耀わんは。ネットワーク・デバイスです、SNSデバイスです。Facebookなんかよりずっとすごい(笑)。
ちなみに数々の耀わんを見たウチの娘たちは、無邪気に「ウチのより、ピンクのがいい。ピンクかわいい」とか言っておりました(笑)。
「不二」という銘の碗も初めて拝見しました。もう素晴らしいとしか言いようがありません。重ね重ね、こういう機会を与えて下さった方々、企画、運営された方々に感謝します。展示内容のみならず、パンフレットなども素晴らしかった。ありがとうございました。
そして富士山に帰って来ましてすぐ、夜10時からはNHKEテレで、シリーズ「日本人は何を考えてきたのか」の第9回「大本教 民衆は何を求めたのか〜出口なお・王仁三郎」が放映されました。
公共放送の電波になおや王仁三郎の言葉、映像、作品などが乗る時が来るとは…。ものすごく画期的なことです。昼間実際に目の当たりにした耀わん二碗も映しだされていましたね。
こちらはこちらで、モノのコト化、言語化、ロゴス化ですから、大変なことです。最も学問になりにくい、近づくと迷宮に陥るのがオニサブロー学だと言われていましたからね。
それを、映像やナレーション、音楽などを付加することによって、一つの学問劇に仕立ててあった。これはテレビならではの演出であったと感じました。
新宗教から日本の近代精神史を解読するということは非常に重要です。国家神道という「本道」も新宗教ですから。「邪道」たる大本の研究と検証こそ、戦後史研究、あるいは現代批判、未来の計画にとって絶対不可避な分野だと思います。
そういう意味で、北大の中島岳志さん、一橋大の安丸良夫さん、、東大の島薗進さん、京大の上田正昭さんらが、それぞれの立場から、出口直、出口王仁三郎のそれぞれの陰陽両面を描き出していたことに、非常に感銘を受けました。私はもちろん彼らの負の側面もよくわかっているつもりですから。
四半世紀にわたって、ずっと私が考えてきたこと、感じていたことが、こうして一般化されて発信されることに、思わず涙してしまいました。民衆の魂の代弁者、表現者としてのなおと王仁三郎が、本当にうまく表現されていたと思います。
こちらも、大英断されたNHKさんに心から感謝です。ついでに言うと、個人的には、王仁三郎のナレーションが麿赤兒さんというのがヒットだったかな(笑)。
この二つの「発信」の意味、特にタイミングの意味をよく考えてみたいと思います。そして、私自身もどういうデバイスになり得るのか…それが問題ですね。
追伸 再放送があります。13日午前1時5分〜(土曜日の深夜です)。見逃した人はぜひ。
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