翼琴(クラヴィコード) in ビートルズ&霊界物語
さて、今日は意外なところで意外なものを見つけたので紹介しておきます。
こちらでも間接的に紹介したクラヴィコードという楽器ですが、ご存知ですか?
私の大好きな楽器です。ほとんど唯一、弾いていて気持ちのいい鍵盤楽器です。耳ではなく指で音を聴く感覚はクセになります。あまりに音が小さいので「自分だけのため」に弾く楽器なのです。
どんな楽器かさっぱり分からんという方は、次の動画を観て聴いてみてください。これはすごいですね。400年前のオリジナルですか。
現代に蘇ったのは今から80年くらい前でしょうかね。その辺の復活史、特に日本での復活史については私はあまり詳しくありません。今度知り合いの専門家に聞いてみようと思います。
最近では、ジャズ・ピアニストのキース・ジャレットが見事に弾きこなしていましたね。ずいぶん前に紹介した『Book of Ways』というアルバムです。
1曲だけYouTubeにありました。素晴らしい即興演奏ですね。キース・ジャレットのソロ・アルバムの中で、実は最高傑作だったりして…。
さて、そんなクラヴィコード、私たちのような古楽人以外はあんまり弾いたり聴いたりする機会がないのですが、実は多くの人が一度は聴いたことがあるんですよね。
なんとなんと、1966年、あのポール・マッカートニーが弾いて録音しているんです。ビートルズの「リボルバー」に収録されている名曲中の名曲「フォー・ノー・ワン」です。
いったい誰がクラヴィコードなんていう楽器を持ち出してきたんでしょうか。ジョージ・マーティンの人脈の中には古楽関係者もいたのでしょうか。いそうだな。この当時はある意味では古楽ルネッサンスの時期でしたからね。
1966年にこの楽器が登場していることにも結構びっくりしたんですけれども、今日もっと驚くような発見がありました。
なんと、あの出口王仁三郎の霊界物語をパラパラと眺めていましたら、第54巻に「クラブイコード」という言葉が出てきたんです。
私の尊敬する知り合いが運営している「霊界物語が無料で読める!」サイトをご覧ください。こちらです。
第54巻「真善美愛」巳の巻第一八章「真信」、神歌の中に出てきますね。地の文では「翼琴」と書いて「クラブイコード」とルビが振られています。
これが口述筆記されたのが大正12年のことですから、1923年、関東大震災の年ですね。今から90年前です。90年前の日本でこのような記述があるとは驚きでした。
王仁三郎自身が実際のクラヴィコードを知っていた可能性はほとんどないと思います。翼琴というのはクラヴィコードの中国名ですから、どこかで翼琴という言葉を知り、その語感から神々の楽器として登場させたのではないでしょうか。
当時の音楽辞典などを見たわけではありませんが、どこかで「翼琴=clvichord」として紹介されていたんでしょうね。とにかくビックリしました。
その他の西洋音楽、西洋楽器用語もたくさん出てきます。中には意味不明のものもあります。ちょっと研究してみよう…というか、詳しい人に聞いてみようと思います。
新年早々、私としては大きな発見でした。
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