吉井和哉武道館ライヴ 『YOSHII BEANS』
6年ぶりに吉井さんの武道館ライヴに参戦してきました(6年前の記事はこちら)。
まず感想から書きましょうか。
いやあ、ロックだなあ…。ロックって「カッコよさ」だな。ロックってメロディーがどうのとか、コードがどうのとかじゃなくて、いかにカッコイイ瞬間をたくさん作るかが勝負なんだな。それって男の男たる所以だった…最近忘れてた。
と、私にしてはずいぶんとシンプルな感想でしょう(笑)。
いや、そのくらい理屈抜きにぶっ飛ばされたんです。ロックンロールを忘れかけていたオヤジに、生粋のロックなシンガーが喝を入れてくれた。そんな感じです。
音楽的なことや、彼の使う日本語についても、いろいろ再発見がありましたけれど、そんなコトはどうでもよくなってしまった。
そう、最近は音楽を理屈で聴くクセがついてしまっていて、まあ、それをこのブログで紹介したり、ちょっとした講義をしたりして、なんとなく自分も調子に乗っていたんだなと。今度吉井さんに会ったらお礼を言おう。
イエモン時代の懐かしい曲から初披露の新曲まで、それぞれの時代の吉井和哉の変遷を感じることができたのも事実ですが、それ以上に、やはり変わらぬロック・スピリットの、すさまじいまでの個性というか、一本筋の通った迫力というか、なにかそういうモノを感じましたね。
あの武道館の巨大な日の丸の下で、日本の男が日本を歌い、日本を語る。そのメディアはロック・ミュージックという洋風なものであったり、場合によっては英語であったりしたけれども、間違いなくそこに表現されていたのは「日本の男(と女)」だったと思います。
今回はご縁がありまして、ある方にチケットを譲っていただきました。このタイミングで吉井武道館の場にいられたことに運命を感じましたね。ありがとうございました。
まずは、「九段」の地に赴く機会を得られたことに感謝です。これは「まつりごと」の意味においてです。当然靖国神社に参ってから武道館に向かいましたが、明らかに「気」の流れが以前と違っていました。もちろんいい意味でです。ま、こんなこと感じながらあの場にいたのは私だけでしょうけれど(笑)。
その話はまたいつかするとして、今年こうやって吉井さんの歌魂を生で浴びることができたことに、純粋に感謝いたしましょう。
6年前「39108」を巡って吉井さんとちょっとしたご縁ができてから、不思議なもので彼を取り巻くいろいろな方々といろいろな所で関わりを持つことができました。
そういう意味で吉井和哉さんは、私のロック生活(あるいは本来の仕事の面でも)のハブ的な存在なんですよね。
おそらく「富士山」に関わった人間どうしの見えない水脈の一つなのだと、今はそう思っています。6年前は単なる妄想でした。しかし最近の様々な水脈の動きを見ますと、間違いなく意味のあるご縁だと感じます。
富士山に関わるご縁ということで言えば、やはり3年前に夭逝したフジファブリックの志村正彦くんのことを思い出さずにはいられませんでした。特に「バッカ」が演奏された時には(ちょっとしたアクシデントもありましたが…笑)。メリークリスマスが哀しすぎる。
私を誘ってくれた方が、今日なんと志村くんの直筆サインを譲ってくださりました。彼のサインと一緒に聴く吉井和哉。なにかとても運命的な感じがしました。志村くんも聴きに来ていたに違いありません。
おそらく来年以降は、もっと直接的な形で吉井さんと関わることになるでしょう。今日はそんなことを確信させてくれる体験をさせていただきました。今、私の心はとってもロックです。そして、魂はとっても「日本」です。
私も頑張らねば。ありがとう吉井和哉。
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