日本の最先端は…いろいろと。
今日は生徒&同僚と東京に行ってました。
「手帳甲子園」の表彰式です。
おかげさまで、今年から取り組み始めた手帳をによる「自己管理」「先生と生徒とのコミュニケーション」が評価されまして、優秀校10校の中に選ばれました。生徒たちと現場の先生たちの日々の努力と工夫を讃えたいと思います。私はほとんど何もやってません(笑)。感謝。
私はちゃっかり表彰式だけ参加させてもらいましたわけですが、その上ラッキーなことに、ゲスト審査員としていらした脳科学者の池谷裕二さんとけっこうじっくりとお話ができました。
池谷さんの研究している記憶のことや、脳と身体の関係と私の「モノ・コト論」の共通性などについて、実に興味深いお話をうかがうことができました。
私と池谷さんは、おそらく全体像については同じような図を描いていると思います。しかし、いかんせん、頭の構造、いや機能的レベルが違う(笑)。ま、理系と文系の大きな違いとも言えますか。
たとえば最近の私の「言霊論」として、生物の意志(意思)が「物質」に影響を与えるという話の中では、「まずイシの定義が難しい」とおっしゃっていました。そうですね。科学の世界ではそのとおりです。
私のような非科学的な人間は、自己の実感こそが定義となってしまうので、それは噛み合いませんね(苦笑)。しかし、それが私には実に楽しいことでもあります。
まさに日本の最先端をゆく池谷さんと、どんどん遡って古事記、日本書紀、さらには超古代文書にまで行ってしまってるワタクシの対話というのは案外面白いのでは?
無理やり合わせてくださっている感があったものの、それなりに興味を持っていただけたようで、とてもうれしかった。またどこかでお話できるといいなと思います。まずは池谷さんのご著書を読んでみよう。すごく面白そうです。
さて、表彰式が終わって、我々は秋葉原へ向かいました。別に用事があったわけではないのですが、帰りのバスまで時間があったので、勉強もかねてアキバへ行こう!ということになりました(笑)。
私にとっても久しぶりのアキバ訪問。う〜ん、びっくりしましたね。何にって…日本は元気だなと。
まあ街自体、相変わらずの活気でしたけれども、なんというか、日本人が妙に元気だなと感じたんですね。ああ、これが日本の最先端なのかと。
アキバをもってして最先端というのには異論もあるでしょう。しかし、私はまさに実感としてそう思ったし、自分もそこに巻き込まれていく様子が、なんというか妙な快感でもあったのです。
生徒たちも驚いていました。まずはなんだかよく知らないアイドルグループがライブイベントをやってまして、そのファンの熱さに驚きました。
すごい。あの興奮と熱気は異様でさえありました。しかし、その「場」にいると、自分の気持ちも高揚してきて、ついついその「祭」に参加してしまうんですよね。
今日の池谷さんの話に通じる部分がありました。場、身体、心。複雑に関連しあっています。
そして、ビルを挟んでこちら側では、これまた偶然でびっくりでしたが、安倍さんと麻生さんが最後の最後の演説をしておりました。
日の丸が揺れ、「麻生コール」「安倍コール」が起きる、このノリは、アイドルグループのファンたちのそれと全く同じ波動を発していました。
そこでも、私たちは訳も分からず「祭」に参加してしまいました。それを言葉で聞けば、なんと浅はかな人間かと思われそうです。しかし、まあ皆さんお分かりのように、私は案外単純ではない人間です。そんな私でさえも、あの場にいると身体が反応してしまう。
それは悪いことではないし、否定すべきことではないし、無視すべきものではありません。池谷さんとの話の中でも、より身体(モノ)を重視すべきだということですし、そこに「場」が非常に強く影響するということです。
いつも書いているように「政治」は「マツリゴト」ですから、当然、そして「場」「身体性」というのも重要になってきます。マスコミやネットの情報(コト)だけでは扱いきれない分野なんですよね。
だからこそ、遊説というのがあるとも言えます。まあ、今日の演説も正直何を言ってるのか分からなかった。音が響きすぎですし、ヘリコプターも超低空で飛んでましたから。
それでもあの熱狂にはものすごい説得力があった。モノがコトを凌駕した瞬間です。
そこにはちょっとした「危うさ」もありました。日本人の危険な部分も感じました。
日本の最先端…最先端は最先端であり、そこから離れれば、そうした「場」の効果、「身体」が「心」に与える影響はどんどん薄れていきます。
最先端以外の大部分が、はたしてどういう判断をするのか。明日の選挙を楽しみでもあります。
Amazon 脳には妙なクセがある
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