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2012.12.17

有森裕子さん講演会

20121218_113212 が校で、オリンピック女子マラソンメダリスト有森裕子さんをお招きしての講演会が催されました。
 そうかあ…銀メダルのバルセロナから20年、「自分で自分をほめたい」のアトランタから16年か…。生徒はほとんど直接的な記憶には残っていないというわけですね。
 しかし、今日の講演会は高校生も中学生も大変興味深そうにお話を拝聴しておりました。心に残るいい講演だったと思います。
 オリンピックのメダリストとはいえ、子ども時代、学生時代は普通の、いや普通以下だったかもしれない、しかし諦めなかったから、世界の大舞台で夢をつかむことができた。
 よくある成功譚かもしれませんが、やはりご本人の力強い声でそれを語られると、説得力がありますね。
 特にマラソンという競技の性質もあるのでしょう、肉体的な素質を精神的な素質が上回ったとも言えます。
 私のような普通の人間でも諦めなければ、思いを持ち続け行動し続ければ、夢は叶う…そのようにおっしゃっていましたけれども、そう、その精神力、あきらめの悪さ(笑)、しつこさは尋常ではないと思いました。
 もちろん世界で二位になることなど、我々みんなが成しうることではありません。
 しかし、小さなことでも、もっと身近な夢でも目標でも、とにかく人になんと言われようと、あきらめずに歩み続けると、たしかに想定以上の結果が出ることはありますね。
 10月の卒業生の講演会でも全く同じことを感じました。それは「良き未来をイメージせよ。」という記事に書いたとおりです。
 昨日も書いたとおり、最近の私は「時間は未来から過去へと流れている」ということを基本にものごとをとらえ、考えていますから、今日の有森さんのお話もまさにそれを証明、象徴している内容だなと思いました。
 過去ばかり振り返っていても仕方がない。前向きに走り続ける。折れそうな時ももうひと踏ん張りする。そうしていると多くの人たちに支えられる。
 それこそ多くの成功者が一様に語る事実でしょう。「あきらめないでよかった」…メダリストたちが皆口にする言葉だそうです。たしかに「あきらめてよかった」とか「あきらめないで失敗した」とかいうことはあまりなさそうです(もちろんたま〜にそういうこともありますけど)。
 言葉にするのもいいとおっしゃってましたね。やはり、未来に良き言葉を投げ続ける…これこそ「言霊」でありましょう。
 好き嫌いではなく、人に認められたいからこそ頑張る…今日は語られませんでしたが、有森さんにも大変なご苦労がありました。アマチュア競技者としてももちろん、プロランナー第1号となってからも、いろいろありました。しかし、それを見事に乗り越えて、とても明るく力強いオーラを発していらっしゃいました。
 富士山マラソンを通じて、本校の生徒たちとこれからも多くの交流があると思います。生徒たちが有森さんからいい影響を受け続けることを願います。ありがとうございました。

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コメント

こんにちは。学徒は情報吸収が早いけども忘れる早さもうなずける。でも情報を傾けた時点で生徒はそれを好きにしろ悪きにしろ吸収してしまう。この幼年期の特性を取って云う限り頑張れとかあきらめるなとか、あまりにも押し付けではないか。有名人の学校訪問はよくあるけどいつもそう思う。幼年者に1を聞いて10を知れなど学校の方針にしてはいけない。

投稿: RALLY NEW WAVE | 2012.12.19 03:20

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