『ほんとうは強い日本』 田母神俊雄 (PHP新書)
田母神さん、嫌いではありません。一度お見かけしましたが、あまりに笑顔がステキなのでビックリしてしまいました(笑)。
福島のご出身なんですね。「田母神」という苗字、いいですよね。
以前、五百旗頭・班目・菅(苗字考)という記事を書きました。そこにも福島が出てきましたっけ。
まあ、エラい人というのは、変わった名前が多い。そこにも書いたとおり、私なんか苗字が「絵(象形文字)」ですからね(笑)。最もシンプルな苗字の一つでしょう。だからということはありませんが、私はいたって凡人です(え〜?という声が…)。
変わった苗字というのは、やはりそれなりの家系であることが多い。やたらある苗字から奇人(優れているという意味です)が出るのは、まあ確率論的に普通のことですが、母数の少ない変わった苗字からそういう方が出るというのは、やはりそれなりの「血筋」というのがあるからでしょう。
田母神氏は坂上田村麻呂の系統です。なんでも、田村麻呂の母親が郡山の出身なのだとか。それは伝説としましても、「田の母の神」というのは、いかにも古代の風情があって魅力的ですよね。
強そうだし、優しそうだし、豊かな感じがします。瑞穂の国を守るというイメージ。
そんな「田母神」さんは、やはり人一倍「愛国心」の強い方です。
国に対する愛情が強すぎるのか、やや発言が偏ることがありますが、まあ、ネイティヴな神様はそのくらいじゃないと。
ですから、私は田母神さんの発言や文章は、普通の人間のそれだとは思わないようにしています(笑)。神様からのお示しであると。それを人間として、国民として実行するかどうかは、また別問題。
昨日、福島のお酒をおススメしました。そこで私なりの「放射線」に対する「思い」を書きました。田母神さんは神様ですから、私なんかよりもはっきりと「放射線恐るべからず」と断言しています。
福島県の出身者でそこまで言う方はなかなかいないと思います。ある意味では、福島を離れられない人たちを励ましているとも言えますから、やはり神的な発言なのでしょう。
「まるで平成のアウシュビッツ強制移住だ」
私はこういうことを言うエラい人も必要だと思います。昨日も書いたように、私たちの遺伝子は「思い」や「祈り」や「言葉」によってその耐性や可塑性が変化するのです。まさにそういう「神の言葉」によって良き未来を切り開いてきたのが「言霊幸ふ国」日本だったはずです。
と言いつつ、後半の国防論になりますと、これはまたずいぶんと強気な「国津神」という感じの論調になり、私のような凡人、愚民にはちょいとついていけない感じになりますが。
しかしですね、この前も書いたように、保守でも革新でも、タカでもハトでも、右でも左でも、とにかくいろんなエラい人がちゃんとした言葉を放り投げればいいと思うんですよ。日本はもともと八百万の神々の国です。「神の国」というと問題があるようですけど、「八百万の神々の国」ならいいじゃないですか。
その考えに従えば、私たち一人ひとりも神ですし、海も山も木々も石ころもスマホも、み〜んな神ということで平等ですから。いろいろな個性、主張があって、最終的に「日本」というカラーが出来上がれば、それでいいと思います。
Amazon ほんとうは強い日本
| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 福岡のパワーの源は…(2023.12.01)
- 資源大国日本?(2023.11.27)
- 誓の御柱(四日市市諏訪公園)(2023.10.13)
- 忍者学!(2023.10.12)
- ハマスとイスラエルが対立(2023.10.11)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- ナイツ 『野球寿限無』(2023.11.15)
- 『松葉健康法』 高嶋雄三郎(2023.11.06)
- 廣松渉の「世界の共同主観的存在構造」(2023.10.25)
- 『本學ノスゝメ』出版 クラウドファンディング!(2023.10.06)
- 『安倍元首相を狙撃したのは本当に山上なのか?』 中田健二(2023.10.05)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 香椎宮にて(2023.12.03)
- 『MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』 竹林亮 監督作品(2023.12.02)
- 福岡のパワーの源は…(2023.12.01)
- 濱田あや 『デュフリのガヴォットとシャコンヌ』(2023.11.30)
- 『翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて』 魔夜峰央原作・武内英樹監督作品(2023.11.29)
「自然・科学」カテゴリの記事
- バッハ『フーガの技法』を見る(2023.12.04)
- 日本酒だけで生きることは可能なのか?!(2023.11.26)
- 富士山ラドン濃度急上昇と新島・神津島近海地震(2023.11.16)
- 寝る子は育つ・寝ない大人は横に育つ(柳沢正史先生「睡眠」を語る)(2023.11.08)
- 松葉ジュースを作る(2023.11.07)
「歴史・宗教」カテゴリの記事
- 『首』 北野武 脚本・監督・編集作品(2023.12.05)
- バッハ『フーガの技法』を見る(2023.12.04)
- 香椎宮にて(2023.12.03)
- 福岡のパワーの源は…(2023.12.01)
- 『翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて』 魔夜峰央原作・武内英樹監督作品(2023.11.29)
コメント
こんにちは。
不適切な書き込みであればお許しを下さい。
選挙の時期、他の仕事で忙しいのか静観しているのか、ネットは不気味に静かです・・。
ネット活動していますが1日2日、予想以上に静かですね。
商業的には時期大勢が定まるまで商契約もとどこおりますが、大衆産業は特に日々の契約にも悪影響を及ぼすマイナス期です。
今も外には選挙カーのマイクの声のみが響いています。
投稿: RALLY NEW WAVE | 2012.12.05 17:22
>いろいろな個性、主張があって、最終的に「日本」というカラーが出来上がれば、それでいいと思います。
同感ですね。
愚衆なり、B 層なりと見下されてしまう方々も、そのように人を見下す鼻持ちならない方々も、日本を彩り形作るピースであり総体ではないでしょうかね。
投稿: LUKE | 2012.12.09 03:54