『さらば映画の友よ インディアンサマー』 原田眞人監督作品
怒涛の一週間が終わりまして、ようやく記事を書く時間ができました。今は25日です。
さてさて、この日(11月20日)は山梨県民の日でした。学校もお休みです。
そんなわけでいろいろと忙しい中、せっかくですからカミさんと平日デートしてきました(笑)。
17日に封切りになった、私も出演させていただいている「任侠ヘルパー」を再び観に行ってきたのです。
山梨県内でお出かけすると(特に映画館では)絶対に誰かに会うので、あえて富士山の南側に回りました(別にやましいことしてるわけじゃありませんが)。
映画と言えば沼津ですよ。私にとっては。特に任侠映画。
というのはですね、大学生の時に友人とテレビでこの映画をたまたま観たからなんです。たぶんテレ東でしょうね。こんな渋い映画を昼間っからやってたのは(笑)。
それが妙に良かったんです。映画と私たちの関係、青春の甘酸っぱさ、男の馬鹿さ加減…なんかすごく共感しちゃいましてね、友人とすぐにロケ現場を探しに出かけたくらいです。
そう、この「さらば映画の友よ」の舞台は沼津なのです。沼津出身の映画監督原田眞人さんのデビュー作なんですよね、これ。1979年の作品。
今、残念ながらDVDも出ていませんし、ビデオもなかなか手に入らないようです。しかし、私の脳裏にはかなり鮮明に録画されているんですよ。
当時の私、まさか自分が任侠映画に出演して、それを沼津で観るなんて夢にも思いませんでした(笑)。当たり前か。人生は面白いものです。
ある意味、この映画を観たから今回のことがあったのかもしれませんね。
「さらば映画の友よ」では、川谷拓三さん演じる映画狂のダンさん、重田尚彦さん演じるシューマが、仁侠映画(健さん)の影響を大いに受けて、虚構と現実、つまり映画館と映画館の外との境目をなくしてしまいます。その結果…。
これって分かりますよね。実際、この日も「任侠ヘルパー」を観て、私たち夫婦はすっかり「任侠ティーチャー」になっちゃいましたから(笑)。肩で風切って歩いちゃう。実際、家に帰って来てから「世直し」をしました。弱きを助け、強きを挫きました(笑)。
「さらば映画の友よ」の記憶の中で、特に鮮明に残っているのは、浅野温子さんのヌードシーンです。これもまた若かりし頃のワタクシたちからすると、非常に刺激的でありました。
なんとかもう一度観たいなあ。いや、記憶の中でこうして美化されているままの方がいいのでしょうか。いやいや、やっぱり各種映画のパロディーシーンなんか、今の方がよく分かるだろうなあ。
「さらば映画の友よ」というタイトルも、もちろんアラン・ドロン主演の「さらば友よ」のパロディーですね。
ちなみに音楽は、任侠ヘルパーで組長役を好演している宇崎竜童さんです。
Amazon さらば映画の友よ
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コメント
面白そうな映画ですね。
ところで私は、本家の「さらば友よ」の大ファンです。最後に友をねぎらうシーンが最高に良い。タバコ文化は廃れて行く一方ですから、将来的にこの映画の本質が理解出来なくなる日がやってくるのかと思うと、残念でなりません。
投稿: LUKE | 2012.12.01 04:31