細かい文章を読む習慣を…
さて、いよいよ年末総選挙まで1ヶ月を切りました。
今日21日、自民党の政権公約(マニフェストじゃありませんよ…笑)が発表されました。
こちらからダウンロードできます。
もし皆さんが選挙に行かれるならば、最低限各党の公約をしっかり読みましょう。
最近の日本人は本当に細かい文章を読まなくなりました(実は国語教師である私もです)。
今日仕事の合間の息抜きに「LINE」や「カカオトーク」のプライパシーポリシーを読みました。すさまじい内容ですね。恐ろしい。
てか、許諾契約条項が日本語じゃないので読めないではないか!ひどい話ですね。生徒たちは(大人たちも)裏で何が起きているか知らないうちにどんどん「同意します」を押して、韓国に情報を吸い取られています。もちろん、Facebookも同じです。
同様に国の命運を決する衆議院議員総選挙においても、イメージ(特にマスコミの作り上げるイメージ)だけで投票してしまうようでは困りますよね。
なんて、今までそれこそB層的に判断していた、いやそれ以下で選挙にすら行かなかったお前に言われたくない!とお叱りを受けそうですが、まあ、今回はさすがにいろいろ考えずにはいられませんし、この3年半の民主党政権時代にさかんに言ってきたこと、そして活動してきたことのオトシマエをつけなければなりません。
これは私学の教員という立場として当然の姿勢です。この10年、特にこの3年で、公教育は大きく腐敗しました。特に輿石東のお膝元山梨では。危機的な状況です。子どもたちも可哀想だが、まじめで志ある先生方も可哀想です。
まずは自分の立場から日本の未来を再構築していかねばなりません。そのために、私は安倍さんに期待をしているのです。正直、私は安倍さんほどの保守主義ではありません。今回の公約にも全て諸手を挙げて賛成というわけではありません。
特に憲法改正については、私はかなり慎重派です。近代法治国家、民主主義国家として、憲法を改める手続きの保証は絶対に必要ですが、かと言って、「護憲」「改憲」のような二元論には陥りたくありません。
安倍さんの前政権時代の教育基本法改正についても、当時こんなふうに冷めた目で書いています。
最近、実際その改正案の文章を書いた方々とお会いしましたが、やはりちょっと自分の姿勢とは違いがあるなと感じました。
憲法もまた、「改正」ではなく「改訂」で良いと思います。時代によって、特に国際社会環境の変化に従って、憲法も変えるべきだと考えていますが、それは「間違ったものを正しく改める」というよりも、ヴァージョンアップ、アップデート(軽いですかね?)で良いと思うのです。
憲法と言えども単なる「テキスト」です。それも60年以上前のテキストですから、もう歴史資料と言ってもいい。極論すれば十七条憲法と同次元のテキストなのです。
だからこそ、現憲法もちゃんと読まなければならないのです。細かい文章をちゃんと読まなければ…と、私自身に対しても強く思っているのです。
批判をするなら、全て読んでから。これは教育現場で習慣化しなければなりませんね。とりあえず私は「許諾契約」「日本国憲法」「選挙公約」を読もう。あ、あと「資本論」再読。資本主義生活者が「資本論」を読まないというのは変な話ですしね(苦笑)。
まあ、とにかく安倍さんをその気にさせてしまった一人として(?)、ちゃっと落とし前をつけますよ。
Amazon 池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」
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コメント
その「公約」って奴がくせ者で、昔から殆ど役に立たないんですよ。毎度毎度、見極めが大変。
投稿: LUKE | 2012.12.01 04:18